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キオクシアとデル・テクノロジーズ、AI用途向けに「KIOXIA LC9シリーズ」40台を搭載する最大9.8PBの2Uサーバーを実現

 キオクシア株式会社は15日、デル・テクノロジーズ株式会社と共に、業界最大容量となる9.8ペタバイト(PB)まで拡張可能な2Uサイズのサーバーを実現したと発表した。デル・テクノロジーズのAMD EPYCプロセッサー搭載サーバー「Dell PowerEdge R7725xd」に、E3.Lフォームファクターで容量245.76TBのエンタープライズNVMe SSD「KIOXIA LC9シリーズ」を40台搭載し、AI、大規模データレイク、データ集約型のエンタープライズワークロードなどの用途に適した、フラッシュメモリベースのプラットフォームを構築した。

 デル・テクノロジーズとキオクシアは長年にわたり、データドリブン(データ主導)型アプリケーション向けの、拡張性の高いインフラの開発に取り組んでおり、今回の成果は、性能の向上、消費電力の削減、データセンターの効率最大化を図る大容量システムの推進に対する両社共通の取り組みを示すものだとしている。

 Dell PowerEdge R7725xdサーバーは、大容量ストレージと強力な計算処理技術を組み合わせ、AIやデータ集約型ワークロード向けに開発された。空冷式の柔軟なストレージ構成は、AIのライフサイクル全体にわたって大容量ストレージを提供することにより、GPU搭載サーバーを補完する形でAIデータ管理やモデルトレーニングをサポートする。これらのシステムは最大5枚の400Gbps NICに対応しており、ユーザーはパイプラインへのデータ投入や転送をより効率的に行い、データを最大限に活用できる。

 PCIe 5.0に対応したエンタープライズSSDのKIOXIA LC9シリーズは、2.5インチ、E3.S、E3.Lのフォームファクターのラインアップをそろえ、生成AI用途向けのNVMe SSDとして業界で初めて最大容量245.76TBを実現した。従来多く使われている30.72TBのSSDで9.8PBのシステムを構成すると、追加で7台のサーバーと280台のSSDが必要となり、消費電力が約8倍になる上、SSDを搭載するラックスペースもより多く必要になるが、245.76TBの大容量SSDを使うことでスペースと電力の利用効率が向上し、設置面積や消費電力を拡大することなくAIインフラを拡張できるとしている。

 今回の両社によるソリューションは、データ処理技術とストレージ技術の革新が密接に連携することで、エンタープライズやハイパースケール環境における新たな効率性の実現が可能になることを示していると説明する。キオクシアとデル・テクノロジーズは、性能やエネルギー効率を損なうことなく大容量データを処理するソリューションを提供することで、データ量の急増やAIの導入に対応したインフラにアップデートしようとする企業や団体をサポートしていくとしている。