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川島織物セルコン、SAP ERPのシステム基盤として「NEC Cloud IaaS」を採用

ハウジングからの移行で運用管理コストを25%削減

 日本電気株式会社(NEC)は19日、株式会社川島織物セルコンが、SAP ERPの基盤としてNECのクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」を採用したと発表した。

 川島織物セルコンでは、従来、SAP ERPベースで構築された販売管理システムとオーダーカーテン受注システムなどの運用基盤としてハウジングサービスを利用していたが、販売管理システムなどの更改時期にあわせて、運用コスト低減が見込めるクラウドサービスの導入や、既存システムとの連携を検討していた。そこでNECでは、NEC Cloud IaaSを提供することで、こうしたニーズに応えたという。

 具体的には、両システムの運用環境として「NEC Cloud IaaS(HA)」を採用し、クラウドサービスの導入前と比べてシステム運用管理コストを25%削減したとのこと。また、NEC Cloud IaaSは堅牢な設備や高いセキュリティ技術を利用している「NEC神奈川データセンター」から提供されているため、事業継続性も向上している。

 さらに、柔軟な拡張を行えるクラウドサービスならではのメリットも生かされている。従来は、システム負荷の増大に備えてリソースを事前に用意する、あるいは負荷増大時に人手による拡張作業を実施する必要があったが、NEC Cloud IaaSでは、ポータル画面からサーバーなどのリソース増減、使用率の管理などを行えるので、変動するシステムへの負荷に応じて柔軟・迅速にリソース変更が可能になった。

 加えて今後、BIやSFAなどの新たな領域でシステムをクラウド上に立ち上げる場合や、既存システムを移行する場合でも、迅速かつ容易なシステムの導入を実現するとしている。

石井 一志