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レタスに続きホウレンソウも、富士通が低カリウム野菜のラインアップを拡充

「会津若松 Akisai やさい工場」で栽培した「キレイヤサイ」シリーズ

低カリウムホウレンソウ

 富士通ホーム&オフィスサービス株式会社は14日、完全閉鎖型植物工場「会津若松 Akisai やさい工場」で栽培した、洗わずに食べられる「キレイヤサイ」シリーズの低カリウム野菜に、低カリウムホウレンソウを加え、同日より販売開始すると発表した。

 「会津若松 Akisai やさい工場」では、富士通の「FUJITSU Intelligent Society Solution 食・農クラウド Akisai」(以下、食・農クラウド Akisai)を活用した低カリウムレタスを栽培しており、2014年5月より発売している。今回は低カリウム野菜のラインアップに、公立大学法人秋田県立大学との共同研究で開発した、低カリウムホウレンソウが加わった。

 もともとホウレンソウはカリウム含有量の多い野菜だが、「食・農クラウド Akisai」を用いた栽培環境のコントロールにより、低カリウム化に成功。通常のホウレンソウでは、葉100gあたり690mgのカリウムが含まれるのに対し、240mg以下に抑えられたという。これにより、カリウムが気になる人も生のまま食べられるという。

 また、富士通が販売する低カリウムホウレンソウは、サラダとして食べられるよう品種改良されたサラダホウレンソウとは異なり、品種改良されていない一般的なホウレンソウを柔らかい葉になるように育てるとともに、エグミの原因とされるシュウ酸を控えて、生食を可能にしている。このため、ホウレンソウらしい深い味わいが生食で楽しめるとした。

 なお、「会津若松 Akisai やさい工場」は、野菜をクリーンルーム内で水耕栽培により栽培しており、農薬も使用していないため、今回提供する低カリウムホウレンソウも洗わずに食べられるとのこと。

石井 一志