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富士通、クリーンルームで栽培した低カリウムレタスを発売

「キレイヤサイ」ブランドで他野菜も展開へ

「キレイヤサイ」シリーズ 低カリウムレタス

 富士通グループは7日、食・農クラウド「Akisai(日本語通称:秋彩)」を活用した閉鎖型大規模植物工場「会津若松Akisaiやさい工場」で栽培した「キレイヤサイ」シリーズの低カリウムレタスを発売した。

 富士通は、食・農クラウドの実証事業として、2013年より福島県会津若松市の半導体工場のクリーンルームを活用した低カリウム野菜を栽培。実際の流通も見据え、2014年2月より量産を進めていたが、「キレイヤサイ」ブランドを冠して、いよいよ販売が開始される。

 同レタスは、通常のリーフレタスと比べて、カリウム成分が100g当たり100mg以下と低く、野菜に含まれるカリウムが気になる人も生で食べられる機能性野菜。硝酸態窒素も100g当たり75mg前後と低くすることで、苦みを抑え、甘さを引き出したという。

 また、ちりや雑菌がほとんど存在しないクリーンルームで栽培しているため、農薬も使っておらず、10℃以下の冷蔵保存で2週間鮮度を保てるという。

 富士通は、会津若松市内の一般財団法人 竹田健康財団 竹田綜合病院、株式会社くつろぎ宿、生活協同組合コープあいづ、株式会社九州屋 ビーンズ武蔵中原店をはじめとして、全国の法人を中心に販売活動を順次強化。

 福島県会津若松市で栽培した安心で安全な機能性野菜「キレイヤサイ」を、鮮度の良い品質で安定して届けることで、東日本大震災からの復興支援と地域産業活性化に貢献する考え。今後、レタス以外にもさまざまな種類の低カリウム野菜の栽培にも取り組み、2016年度に売上4億円を目指すとしている。

川島 弘之