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茨城・古河市立の小中32校、LTE対応タブレット大規模導入

学外での学習促進へ

 茨城県古河市と株式会社NTTドコモは20日、茨城県古河市立の小・中学校32校を対象に、LTE対応学習用タブレットを導入すると発表した。時期は9月1日からで、台数は1421台。学校内外や自宅でも学習しやすい環境を構築し、児童生徒一人一人に最適な教育をめざす。

 古河市ではこれまでも、一部の小学校において学校Wi-Fi対応の学習用タブレットを用いて、電子黒板との連携などによる授業を行ってきた。今回、LTE対応の学習用タブレットに導入することで、学校Wi-Fiの範囲外でもネットワークに接続可能にし、課外授業や自宅に持ち帰ることで能動的な学習を実現する。

 重点整備校として古河第五小学校、上大野小学校、大和田小学校の3校については児童1人1台、そのほかの小学校20校については、1クラス分に当たる各校40台を導入。加えて、教育ICTに先導的な役割を担う小・中学校教員1人につき10台を導入する。

導入イメージ

 併せて、古河市とドコモでいくつかの共同研究も実施する。

 まずは古河市第一学校5・6年生を対象に、電子教材を搭載したクラウド型教育プラットフォームと連携した1人1台のタブレットによる、個々人に合わせた学力向上効果と教育ICT環境整備のあるべき姿を検討する。対象期間は2015年9月1日~2018年8月31日。

 また、小・中学校教員を対象に、ICTを活用した教育スキルの向上をめざし、オンライン学習サービス「gacco」の仕組みを利用して、教員向けオンライン学習サービスによる効果検証に関する共同研究も検討する。対象期間は2015年度中(予定)。

 さらに遠距離通学支援バスを利用する児童を見守るため、ドコモのお子さま向け腕時計型端末「ドコッチ 01」の登下校時における有用性についても検討する。対象期間は2015年度中(予定)。

川島 弘之