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NTTデータ北海道ら3社、「さっぽろ雪まつり」でBLE Beaconの実証実験

外国人観光客誘致に向けて

 株式会社NTTデータ北海道は27日、外国人観光客誘致に向け、「第66回 さっぽろ雪まつり」でBLE Beaconの実証実験を実施すると発表した。アプリ開発の株式会社ラプトと電源自給無線LANアクセスポイント「ポジモ」開発元の株式会社ネクステックと協力し、2月8日・9日の2日間、会場に設置したBLE BeaconとiPadを活用し、来場者に「オリジナルカメラエフェクト」で思い出の写真撮影を楽しめるアプリを体験してもらう。

 札幌市における冬の観光イベントにおいて、外国人観光客を増員するためには、魅力的なコンテンツやWi-Fiなどモバイル環境に対する施策が必要条件の1つと考える。外国人観光客が多く集まる「国際広場(西11丁目会場)」において、「国際雪像コンテスト」に出品される雪像(12体)にBLE Beaconを設置。簡単な操作で思い出に残る写真を撮影でき、FacebookなどのSNSに投稿する機能を有したアプリを使用した実証実験を行う。

 アプリの稼働情報はクラウドサーバーに収集し、会場の動向分析などにつながる基礎データを検証。Wi-Fi環境については、アプリと連携した臨時の「フリーWiFiスポット」を整備し、主催者側が公開する情報を受け取りやすくすると同時に、観光客自身がSNSを活用して情報発信する機会が増え、イベント会場の様子などをより多くの外国人観光客に拡散できると期待する。

 具体的な調査内容は、「寒冷地野外におけるBLE Beaconの電波強度調査、反応(距離監視状況)調査」「寒冷地野外における可搬式無線LAN(Wi-Fi網)の電波状況」「BLE Beaconと可搬式無線LAN(WiFi網)との連携調査」「観光地におけるスマホアプリの優位性について」「外国人観光客のアプリとBLE Beaconに対する意識調査、及び会場における動向調査」。

実証実験の概要

 3社のほか、協和エクシオ、さくらインターネット、NTT東日本北海道支店が協力する。今後の展開として、実証実験結果をもとに、寒冷地野外環境のほか、観光分野・流通分野などさまざまな利用環境のもとで、BLE Beacon・スマホアプリ・Wi-Fi・行動分析を連携させたサービスを検討していく。

川島 弘之