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リコー、海老名駅西口の新まちづくりに参画、新事業を創出へ

 株式会社リコーは10日、神奈川県・海老名駅西口地区で進められている土地区画整理事業に参画し、安心・快適・便利を実現するまちづくりのためのソリューション・サービスを提供することで、地域社会の発展と成長に貢献すると発表した。この取り組みを通して、新規事業の創出・拡大も図る。その一環として、2015年夏に海老名駅西口地区に、リコーグループが運営するフューチャーセンター「RICOH Future House」をオープンする予定。

 海老名駅西口地区は、小田急電鉄および相模鉄道海老名駅から北西に約200m、JR相模線海老名駅の直近に位置する。鉄道3線が乗り入れる利便性の高い地区特性に加え、海老名インターチェンジをはじめとした主要幹線道路とのアクセスにも恵まれている。また、リコー最大の研究開発拠点であるリコーテクノロジーセンターがあり、現在、同センターと海老名駅の間の地区において、「海老名駅西口土地区画整理事業」が進められている。

 同事業により、商業・ビジネス・住宅地からなる広域的かつ重層的な深化と発展を実現する拠点として、海老名駅の東西地区を一体化した中心市街地が2016年をめどに誕生する予定。

海老名駅西口地区の開発イメージ

 リコーグループは、同事業におけるまちづくり協議会の会員および事務局として参画しており、新しいまちづくりのために策定された6つのテーマ「にぎわい」「安心・安全」「交流」「持続性」「快適」「育てる」に沿ったソリューション・サービスを提供することで、地域社会の発展と成長、経済の活性化に貢献する。

 また、住民の安心・快適な生活環境の提案、事業者の事業運営の支援、あるいは来街者へのまちの魅力発信などの活動に取り組み、その中から「安心と環境に配慮するインフラ整備ソリューション(防犯システム、LED街灯、エネルギーマネジメントなど)」「快適さと便利さを提供する情報デジタルサイネージ」「インフラの維持管理と運営、まちの継続的な発展と成長のためのエリアマネジメントという仕組み」といった分野で新事業の創出と拡大を目指すとしている。

 さらに、新しいまちのにぎわいと回遊性を想像するプロムナード沿いに、リコーグループが運営するフューチャーセンター「RICOH Future House」をオープン(2015年夏予定)する。

「RICOH Future House」の外観イメージ

 ここでは、

(1)カフェレストランと、プリント・商業印刷サービスなどを提供するショップを連動したエリア
(2)各種情報発信と、新しいまちの中での交流を促進するイベント&セミナーエリア
(3)まちの管理・運営と、継続的な発展と成長のための拠点となるエリア
(4)将来の科学者・技術者を育てる子ども向けの科学技術などを体験学習できるエリア
(5)まちとともに未来を創る、協働・協創・共創するワーキングエリア

 といったエリアを設け、さまざまなサービスの提供を計画している。

 リコーグループでは、こうしたまちづくりへの貢献の中で提案を進めている新規事業モデルを日本国内の他地域や、グローバルにも水平展開し、事業拡大を図る方針としている。

川島 弘之