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キヤノンソフト、Web会議システム「IC3」のiPadアプリを提供開始

 キヤノンソフトウェア株式会社(キヤノンソフト)は、Web会議システム「IC3(アイシーキューブ)」のiPadアプリ「IC3 for iPad」を5月14日より提供開始すると発表した。14日以後、App Storeから無料でダウンロードできる。利用するには「IC3」を導入している必要がある。

 「IC3」はキヤノンソフトが2005年から販売している、シンプルでわかりやすい操作を特徴とするWeb会議システム。Windows OS用アプリケーションのほか、すでにiOS、Android端末に対応したアプリをそれぞれ提供中。既存のiOS、Android端末対応アプリは、アプリ開発時点の端末の液晶サイズに合わせて開発したため、メニューが階層化していることから、今回のiPadアプリではiPadの画面サイズに合わせてインターフェイスを刷新。画面遷移がなく一画面ですべての操作に辿り着けるようにした。今後Androidタブレット向けにも同様のインターフェイスを採用したアプリを展開する予定だ。

iPadアプリでは一画面ですべての操作ができるようインターフェイスを刷新した

 「IC3」はアプリケーション共有にも対応しており、画像として送る方式でアプリケーション画面を共有するため、端末にデータをダウンロードすることがない。端末にデータを残さないため、セキュアな情報共有ができる。また、画像として送るため解像度が高いまま共有でき、Excelなどの細かい資料もピンチアウトで見やすく拡大できる。

 サーバーの管理も、HTTPS 1ポートのみで運用可能なためファイアウォールの設定変更は最小限となるほか、イントラネットやIP-VPNなどに対応しやすいとしている。プロキシ経由の接続にも標準で対応する。そのほか、ナローバンドでも快適な音声品質も特長で、音声が切れにくいことも導入企業から好評を得ているという。

Excelシートなど細かい資料もピンチアウトで見やすく拡大できる

 「IC3」導入時はオンプレミス型のソフトウェアパッケージ版とクラウド形のASPサービス版から選択可能。ソフトウェアパッケージ版は5拠点同時接続付きサーバーライセンスで95万円から。同時接続台数は1サーバーで最大60接続まで対応する。ASPサービス版は、キヤノンソフトの親会社のキヤノンマーケティングジャパンが「IC3月額利用サービス」として提供、初期費用は1万円から、月額費用は9800円から利用できる。価格はいずれも税別。

工藤 ひろえ