ニュース

狭帯域での安定性をクラウドでも、キヤノンITSのWeb会議システム「IC3」クラウド版

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は17日、Web会議システム「IC3(アイシーキューブ)」のクラウドサービス版を、同日より販売開始すると発表した。

 IC3は、キヤノンITSが開発・販売しているWeb会議システム。UDPではなくTCPを利用しながらも、無駄な音声データを削減する独自の処理技術などによって、狭帯域でも安定した品質を実現しているという。この特性を生かし、多人数のディスカッションでも安定した品質を提供可能。また、モバイル環境でも高い使い勝手を実現しているとした。

 さらに、ユーザー企業の通信環境を事前に調査・診断してチューニングするため、快適な利用環境を提供できる点も特徴。一般的に、Web会議サービスで使われる帯域自動調整機能は、帯域を使いすぎてネットワークを圧迫したり、逆にネットワーク負荷を抑えるために全体の品質を悪化させたり、といったことが起こりやすいというが、IC3では、映像・音声・画面共有の品質を細かく設定できるため、ネットワークに余計な負荷をかけずに品質を確保できるとした。

 クラウド版でもこうした特徴は引き継いでおり、より手軽に利用できる。料金はサービスに同時接続する端末数によって異なるが、10同時接続端末数分のサービスを1年間契約した場合、初期費用が10万円(税別)から、年額費用が100万円(税別)からとなる。

 なおキヤノンITSは、ワークスタイル変革、在宅勤務促進、コスト削減、BCP対策などを検討する企業、また既存のWeb会議サービスの品質に不満を持つ企業などに対して提案し、関連する事業を含めて、2020年に3億円の売り上げを目指している。

PC版の画面イメージ