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コカ・コーラ国内最大級のボトラー、「Office 365」を1万人規模で活用

 ソフトバンク・テクノロジー株式会社(以下、SBT)は31日、コカ・コーライーストジャパン株式会社(以下、CCEJ)に「Office 365」を導入したと発表した。CCEJは1万ユーザーが利用する情報共有基盤を刷新し、コミュニケーションの効率化とワークスタイルの革新を図る。

 CCEJは、2013年7月に4社の経営統合により誕生した、コカ・コーラグループ国内最大級のボトラー(濃縮原液を仕入れ、水で薄め、容器に入れて、消費者の手に渡る最終製品にして出荷する会社)。経営統合に伴い、4社で利用していたそれぞれのコミュニケーション基盤を統合する必要があった。

 新基盤の構築にあたり、同社海外グループを含めた「コカ・コーラのデファクトスタンダード」としてOffice 365を採用し、日本でのサポートベンダーを探していた。これに対して、SBTがOffce 365(Exchange/SharePoint/Lync Online)と導入支援、運用サポートを含めた総合的なサービスを提案した。

 導入段階では、短期間での経営統合により、1万ユーザーの利用する情報共有基盤を2カ月で構築し、運用をスタートさせる必要があったという。そこでSBTの大規模ユーザーへの導入実績や独自のオプションサービスを開発している技術力を評価し、パートナーに選定。

 サービスリリース時には、通常のヘルプデスク開設に加え、CCEJに3名のサポートスタッフを常住させ、問い合わせにリアルタイムに対応するだけでなく、日々蓄積される問い合わせ内容を分析し、改善策をマニュアルなどに反映させることで、問い合わせそのものを減らすPDCAサイクルを実現しているとのこと。

 CCEJでは今後、クラウドインフラ上でActive Directoryの同期やアクセス制御を実現する、SBTの独自ソリューション「ADFS on Cloud」の導入も視野に入れ、Office 365の利便性や拡張性を高めていく方針。

川島 弘之