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MS、「Office for iPad」発表~「Office Mobile」の個人利用は無料に
(2014/3/28 13:13)
米Microsoftは27日、「Office for iPad」を発表した。今回の発表はSatya Nadella氏がCEOに就任後、初の発表イベントとなる。
「Office for iPad」はApp StoreからWord、Excel、PowerPointをダウンロードできる。無料で利用できる機能はあるが、文書作成、編集にはOffice 365サブスクリプションが必要となる。iOS 7.0以上に対応し、日本語でも利用できるが、日本のApp Storeでは今のところ提供されていない。今日の時点で世界135カ国で利用可能となった。
また、発表に合わせて「Office Mobile」のiPhone/Android/Windows Phoneが個人利用に限り無料となった。アップデートされたバージョン1.1は、ビジネス用途ではこれまで同様Office 365サブスクリプションが必要。
MicrosoftではOffice for iPadをタッチエクスペリエンスで利用できるようにするために「1から開発した」。その上で、Windows版やMac版とドキュメント互換性を保ち、完全なフォーマットで表示されるとしている。UIについても、リボンインターフェイスやレイアウトなどWindows版やMac版と同じUIを採用、使い慣れた環境をそのままiPadでも利用できる。
iPadのタッチ操作で利用しやすいように、リボンやメニューのタッチ操作エリアは広く取られており、画像やオブジェクトのサイズ変更や回転をタッチ操作で簡単に行うことができる。また、iPad独自の機能である音声によるディクテーションやAirPlayといった機能をOffice for iPadでも利用可能だ。
Office for iPadの無料版でできることは、Word、Excel、PowerPoint文章の閲覧とPowerPointのプレゼンテーションで、主にビューア用途となる。Office 365のいずれかのサブスクリプションがあれば、ドキュメントの編集、新規作成が可能だ。ドキュメントはOneDriveまたはOneDrive for Businessに保存でき、いつでも同期される。
Office 365サブスクリプションでは、Office for iPadを最大5台のタブレット、5台のWindowsまたはMacにインストールできる。それでユーザーが保有するすべてのデバイスでOfficeが利用できるようになるとしている。
Microsoftは、将来的にOfficeをWindows Storeや「他の人気プラットフォーム」で利用できるようにすると発表した。
なお、Office for iPadの全機能を利用するにはOffice 365サブスクリプションが必要だが、Office 365の30日試用期間中は、Office for iPadの全機能を利用できる。また、今春には個人向けのOffice 365パーソナルサブスクリプションが発表予定だが、この料金プランでもOffice for iPadが利用可能となる。