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日本HP、LTE対応ノートPCを発売~14型Ultrabookと12.5型モバイルPC

 日本HPは14日、LTE通信モジュールを搭載した14型Ultrabook「HP EliteBook Folio 1040 G1(以下、Folio 1040)」、および12.5型モバイルPC「HP EliteBook 820 G1 Notebook PC(以下、EliteBook 820)」を発表した。価格はそれぞれ、18万5000円(税別)から、16万6000円(同)から。5月下旬より販売する。併せて、Windows 8タブレット「HP ElitePad 900(以下、ElitePad 900)」において、位置情報を活用したセキュリティに対応した。

 Windows 8タブレットのElitePad 900で提供されていたLTE対応モデルだが、新たにノートPCでもLTE通信モジュール搭載モデルを用意した。ただし、対応通信事業者は現在調整中とのことで公表されなかった。

Folio 1040
EliteBook 820

 Folio 1040は、HD+(1600×900)の高精細14型ディスプレイを搭載したUltrabook。Core i7 4600U、4GB DDR3Lメモリ、256GB M.2 SSD、IEEE 802.11 a/b/g/n無線LAN+Bluetooth 4.0、LTE通信モジュール、指紋認証リーダー、スマートカードリーダー、NFC、Windows 8ダウングレード権適用Windows 7 Professional 64ビットを搭載し、サイズは幅338×奥行き234×高さ15.9mm、重さは約1.49kg、バッテリ駆動時間は約12時間。価格は18万5000円(税別)から。5月下旬に発売する。

 EliteBook 820は、12.5型ディスプレイを搭載したモバイルPC。Core i5 4300U、4GB DDR3Lメモリ、120GB M.2 SSD、IEEE 802.11 a/b/g/n無線LAN+Bluetooth 4.0、LTE通信モジュール、指紋認証リーダー、スマートカードリーダー、Windows 8ダウングレード権適用Windows 7 Professional 64ビットを搭載し、サイズは幅310×奥行き215×高さ21mm、重さは約1.33kg、バッテリ駆動時間は約7.5時間。価格は16万6000円(税別)から。5月下旬に発売する。

 いずれもLTE高速通信のメリットを生かし、外出先や移動中などでも快適に通信できるほか、社外からのインターネット接続を無効化し、社内ネットワークとの接続のみに限定するLTE閉域網接続に対応することで、高いセキュリティレベルを実現している。

 また、BIOSアタックやアップデート失敗によるBIOS損傷の際に自動復旧する「HP Sure Start」をはじめ、HDD全体の暗号化機能、SSDにも対応するデータ完全消去機能、インターネット経由のデータのやり取りにおいてあらかじめ指定したユーザーのみがデータにアクセスできるように管理する「HP Trust Circles」に対応する。

Windows 8タブレットには位置情報活用のセキュリティ機能

 併せて、位置情報を活用するLANDesk Softwareのセキュリティソリューション「ジオロケーションポリシー」にElitePad 900が対応。「ジオフェンシング」という新しいスタイルのセキュリティを実現した。

 ジオフェンシングは、アプリケーション上の地図に仮想のフェンスを設置し、実際に対応端末がそのエリアに入出した場合に、特定の処理を自動で実行する機能。ElitePad 900のGPS機能とネットワークから取得した位置情報を活用し、例えば、オフィスの位置を基点にセキュリティポリシーの有効/無効エリアを設定。そのエリアを外れたら、SDカードスロットやUSBポート、無線LAN機能、特定アプリなどを無効化したり、画面をロックしてデバイス自体を使用不能にしたり、管理者のニーズに合わせた細かな設定が可能となる。デバイスが設定エリア内に戻ると、それらの機能は自動的に有効化されるため、設定を逐一変更する手間もかからない。

 同機能は、LANDesk Softwareの販売パートナーにて、IT管理統合ソフト「LANDesk Management Suite」とセキュリティ統合管理ソフト「LANDesk Security Suite」の両ライセンス購入時に利用できる。

川島 弘之