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パナソニック、長寿命光ディスクを利用したデータアーカイブストレージ
(2013/7/5 13:01)
パナソニック株式会社は、公文書・医療画像・動画映像など、重要な大容量データの長期保存が可能な光ディスクライブラリ「データアーカイバー LB-DM9シリーズ」を、7月下旬に発売する。価格はオープン。
「LB-DM9シリーズ」は、光ディスク12枚を収納する専用マガジンを最大90本まで格納できるアーカイブストレージ。専用マガジンは20.8mmの薄型設計で、1本あたり1.2TBの容量を格納できるため、ライブラリ1台につき最大108TBのデータを保存できるという。
マガジンは、装置前面のマガジンドロワーから取り出して外部の保管庫などで保存することも可能。ストレージ管理ソフトを利用すれば、本体内で読み取ったバーコードラベルの情報と保存情報との関連付けを行えるため、装置から取り出した後の管理や検索も容易に実施できる。
また、強度・耐腐食性に優れるアルミダイカストを採用した長寿命光ピックアップや、長寿命青色レーザー、ガラス製レンズ群を採用するなど、高信頼性確保のために専用設計した光ディスクドライブユニットを利用。ドライブユニットへの埃(ほこり)侵入を防止する構造により、省メンテナンス性も実現している。
データについては、RAID技術を光ディスクに応用して12枚のディスクへ分散記録することで、最大216MB/秒の高速データ転送と、データを保護する高信頼性を確保したとのこと。RAIDは5/6に対応し、書き込むデータをAES 256ビットの暗号化で保護することもできる。
ディスクについても、50年の保存寿命をもつ長寿命光ディスクを採用しているので、データの長期保存に対応する。加えて、アクセスがない時にはリモート制御でスタンバイ状態に移行し、利用時にはWake on LANで起動させるといった運用も可能。スタンバイ時約7Wの低消費電力を実現していることから、電力コストも削減できるとした。
ラインアップは、SAS、iSCSI、FC(ファイバチャネル)の各インターフェイスについて、1ポートモデルと2ポートモデルを用意する。
なおストレージ管理ソフトは、「LB-DM9シリーズ」をNASとして利用できるNASヘッド機能を備えた自社製の「データアーカイバーマネージャー(LB-AM10AN)」を提供するほか、日本テクノ・ラボ、PoINT、QStarの製品にも対応する予定だ。
【お詫びと訂正】
一部、キャプションの表現が不適切でしたので修正しました。