オラクル、モバイル・ソーシャル対応を強化したID管理ソリューション新版


 日本オラクル株式会社は24日、ID管理ソリューションの新版「Oracle Identity Management 11g R2」を発表した。今秋より提供を開始する。

 IDやアクセス要件の管理を容易にするプラットフォーム製品。新版では、社内だけでなく、クラウド/モバイル/ソーシャルに対応したID/アクセス制御を実現する。

 具体的にOracle Identity Management 11g R2は、「Oracle Identity Governance」「Oracle Access Management」「Oracle Directory Services」で構成される。

 Oracle Identity Governanceは、アクセス要求、プロビジョニング、認証に対応。誰がどのアクセス権を有するかなどを可視化できる。新版では、アクセス・リクエストの再設計が行われた。膨大なアプリケーションに対するアクセス・リクエストをまるでショッピングカートのようなUIで簡単に行えるようになったという。

 またUI自体のカスタマイズ性も向上。加えて、特権アカウント管理の機能を強化した。

 Oracle Access Managementは、認証、SSOを実現するためのプラットフォーム。新版では、モバイルアプリケーションにおけるSSOや、ソーシャルメディア(Facebook、Google、Yahoo!、Twitter、LinkedIn)のアカウントを利用した「ソーシャル・サインオン機能」に対応した。

 Oracle Directory Servicesは、オプションのディレクトリサービス。新版では、近隣ベースの検索や仮想属性で位置情報サービスによるディレクトリの頻繁なアップデートを可能にし、モバイルアプリやソーシャルアプリをサポートした。

 日本オラクルでは、スマートフォン、クラウドへの対応、BtoCサービスの強化、新しい顧客課題へのソリューションとして展開する方針。British Telecomなど3万社以上の海外事例、マツダや千代田化工建設などの国内事例、および自社事例の横展開を図りながら、海外展開を目指す顧客などへ訴求するとする。

 また、同ソリューションなどを軸に、データベースベンダーというイメージだけでなく、「セキュリティもオラクル」というイメージを浸透させたい考えだ。

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