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KDDI、パリのデータセンター「Telehouseマニ」で5棟目を改行 最大提供電力は10MWに

 KDDI株式会社は4月30日、同社の欧州現地法人であるTelehouse International Europe(Telehouseヨーロッパ)が、フランス パリのデータセンター「Telehouse Paris Magny」(以下 Telehouseマニ)において、提供電力3.0MWの5棟目を開業したと発表した。これによってTelehouseマニの最大提供電力は10.0MWまで向上しており、生成AIの活用などで高まる、欧州でのデータセンター需要に応えるとのこと。

5棟目の内観

 Telehouseは、KDDIが世界10カ国以上、45拠点以上で展開するデータセンター。通信事業者やクラウド事業者など、合計1000社以上が接続しているコネクティビティデータセンターで、コネクティビティ接続数として、世界最大のロンドン拠点を有するほか、フランス国内最大のパリ拠点、カナダ国内最大のトロント拠点、東南アジア有数のバンコク拠点も展開している。

 KDDIは2024年5月から、お客さまの事業成長・社会課題解決へ貢献するため、AI時代の新たなビジネスプラットフォーム「WAKONX (ワコンクロス)」を始動しました。データセンターはWAKONXを構成する重要なアセットのひとつとして、デジタル化のスピードアップを推進します。

また、KDDIグループは今後も、社会のプラットフォーマーとして、最も相互接続のしやすい高品質なコネクティビティデータセンターを中心として事業を加速し、生成AI活用などで急速に高まるデータセンター需要に対応しながら、企業のAI活用やDXを支援していきます。

 Telehouseマニは、アクセスのよいパリ近郊に6万6000平方メートルの敷地面積を有するデータセンターで、Telehouseの強みである、主要なクラウド事業者や通信事業者と直接接続が可能なコネクティビティも備えている。

 また環境面では風力、太陽光、バイオマス、水力発電から調達した100%再生可能エネルギーを使用し、直接液冷方式にも対応可能。これらの取り組みにより、電力使用効率の指標であるPUE(Power Usage Effectiveness)を1.3未満に抑えられ、環境負荷の低減に貢献しているとした。

Telehouseマニの外観