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日立システムズ、フィッシング詐欺対策「PhishWallプレミアム」で偽のサポート窓口へ誘導するサポート詐欺に対応

サポート詐欺による偽のセキュリティ警告を検知した場合に表示されるポップアップメッセージ(イメージ)

 株式会社日立システムズは24日、不審なサイトを検知するサービス「PhishWallプレミアム」に、サポート詐欺対策の機能を追加し、提供を開始します。

 サポート詐欺は、PCでインターネットを閲覧中に、突然、ウイルス感染したかのようなうその画面を表示させたり、警告音を発生させたりなどして、ユーザーの不安をあおり、画面に記載されたサポート窓口に電話をかけさせ、サポートの名目で金銭をだまし取ったり、遠隔操作するソフトウェアをインストールさせたりする詐欺手口。

 PhishWallプレミアムは、不正送金・フィッシング詐欺対策のためのサービスで、インターネットバンキング利用者の安全性を高めるため、不審なサイトへのアクセスを検知し、通知する機能を備えており、国内の金融機関約200行に導入されている。

 日立システムズでは、サポート詐欺による被害の拡大を受け、サポート詐欺サイトへのアクセスを検知した際、アクセスしているサイトが不審なサイトであることを通知する機能を、PhishWallプレミアムに追加した。

 サポート詐欺では、インターネット上のバナー広告や動画再生ボタンなどをクリックした際に偽のセキュリティ警告が表示され、サポート窓口に電話をかけさせる手口が大半を占めている。こうした手口に対応するため、今回の機能追加では、偽のセキュリティ警告などを行うサポート詐欺サイトも検知対象とした。

 ユーザーがサポート詐欺サイトにアクセスした際には、金融機関の偽サイトを検知する機能と同様に警告メッセージが表示される。具体的には、通知領域・Webブラウザーのツールバーに表示される「PhishWallプレミアム」のアイコンが赤く点灯し、ポップアップメッセージでID・パスワードなどを入力せず、Webブラウザーを閉じるよう警告する。これにより、ユーザーが被害に遭う前にサポート詐欺に気づけるようにする。