ジャストシステムのクラウドDB「JUST.DB」新版、手書き書類や帳票からシステムを開発できる新機能を搭載

　株式会社ジャストシステムは21日、クラウド型のノーコードデータベース「JUST.DB」の最新版を、5月21日より提供開始すると発表した。手書き書類や帳票からシステムを開発できる新機能などを搭載している。

　「JUST.DB」は、プログラミングなどの技術的な知識がなくても業務システムを構築できる、ノーコードクラウドデータベース。その一機能として、対話形式で業務内容を入力することにより、生成AIが最適なシステムを設計・提案する「JUST.DB Blueprint」機能が提供されている。

　今回は「JUST.DB Blueprint」がAI-OCRによって強化され、新機能の「JUST.DB Blueprint OCR」となった。紙で運用している申請書や報告書、請求書等の帳票を画像データやPDFとして取り込むだけで、業務システムを構築できる機能で、帳票全体の構造や項目名、記入内容を認識し、システム設計案を提示するほか、対話により、提示された設計案を業務に最適な形へカスタマイズすることもできる。これにより、紙の資料を迅速にデジタル化し、ペーパーレスの促進、データ活用の効率化を実現するという。

　また、JUST.DBでは、問い合わせ管理や案件管理、営業日報など、さまざまな業務に対応したテンプレートが用意されているが、業種や企業ごとに業務の進め方や管理項目が異なる場合、テンプレートをそのまま適用することが難しく、個別のカスタマイズが必要だったという。

　しかし、既存のテンプレートと対話しながら自社の業務に最適な形へカスタマイズできる新機能「JUST.DB Blueprint テンプレートエンジン」を利用すると、既存のテンプレートをベースに、業務の要件を“ことば”で伝えるだけで、ニーズに合わせた自社専用のテンプレートを自動生成してくれるため、業務に最適なオーダーメイドのシステムを簡単に作成でき、構築速度が大幅に向上するとのこと。

　「JUST.DB」の価格（税別）は、1同時ログインライセンスが1ユーザーあたり月額1万5000円で、購入は5ライセンス単位となる。また、1テナントあたり月額2万4000円の「JUST.DB ベーシックパッケージ」が別途必要。