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テラスカイ、Salesforceと連携した生成AIソリューション「mitoco AI」が自然言語によるデータ更新に対応

フレキシブルデータテーブルによるレコード更新処理も可能に

 株式会社テラスカイは3月31日、Salesforceと生成AIを組み合わせた「mitoco AI」をバージョンアップし、「Ver.3.0」として提供開始すると発表した。

 「mitoco AI」は、Salesforceに格納されたデータを検索・集計する機能を持つAIソリューション。ユーザーの自然言語による要求に対して、Microsoft OpenAI Serviceの機能を活用し、Salesforce組織内に格納されたデータから適切な回答を導き出すことができるという。また、生成AIの機能を利用しながらも、Salesforce内の業務データを生成AIに渡すことはないため、セキュリティ面の懸念なく利用できるとのこと。

 今回のバージョンアップでは、「mitoco AI」をより使いやすくする機能改善を複数行った。

 具体的には、今まではデータを表示するだけだった「フレキシブルデータテーブル」上で、Excelライクにデータを選択したり編集したりできるようにしたほか、自然言語によるSalesforceデータの更新にも対応。mitoco AIに話しかけることで、Salesforceに蓄積されたデータを表示し、再度話しかけることで表示したデータを更新できるので、データの表示から更新まで、自然言語による指示で簡単に行えるとした。

フレキシブルデータテーブルによるレコード更新処理
自然言語による更新処理に対応

 また、グラフにしたい条件を話しかけると、円グラフや折れ線グラフ、じょうごグラフなどのさまざまなグラフを描画可能。検索結果のカード表示にも対応し、改行があるテキストエリア項目やリッチテキスト項目も一覧で見やすく表示できる。

グラフ描画
検索結果のカード表示

 このほか、ファイル全体や複数ファイルからひとつの回答を生成できる「高度なRAG(GraphRAG)」、「従業員が100人以上の取引先を出して」→「その商談は」→「その所有者は」のように、オブジェクトをまたぎながらの「更問い」対応といった機能も提供する。

 加えて今回は、最少ID数を30IDから5IDに変更するともに、価格を見直した。また、利用料のカウントも会話単位からポイント単位に変更され、実際の利用量に応じてポイントを消費できるようにしている。

 具体的な価格は、基本ライセンス(5ID)が月額1万5000円、基本ポイントパック(10万ポイント)が月額10万円。