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ゲットワークス、複数ベンダーのGPUサーバーを一つのコンテナ型データセンターに設置できるサービスを提供
2025年3月18日 14:22
株式会社ゲットワークスは18日、新潟県湯沢町で株式会社GXテクノロジーと共同で運営するコンテナ型データセンター「湯沢GXデータセンター」において、複数ベンダーの水冷GPUサーバーを一つのコンテナで稼働できるサービスを開始したと発表した。
今回開始したサービスでは、水冷環境の構築でネックとなるサーバーベンダーによる機器仕様の違いを、ゲットワークス独自の技術で包括的に制御する。これにより、ベンダーに縛られない自由度の高い機器構成やスケールでシステムを構築でき、事業計画や導入規模、運用に合った最適なコストパフォーマンスを得られるとしている。
ゲットワークスでは、2018年からコンテナ内に水を引き込み、サーバールームの冷却に活用してきており、サーバー内のCPUやGPUなどを直接液体で冷却するDLCなどについてもいち早く導入、検証を続け、商用での稼働を実現した。これら多くの検証や情報収集の中で、サーバーメーカーごとに水冷ソリューションの要件が大きく異なることを認識し、ベンダーフリーの水冷環境構築の実証実験を重ねてきたという。
仕様が異なる水冷サーバーやCDUを統合された環境下で稼働させるためには、フレキシブルな配管や制御機構が必要となり、拡張性の高いコンテナ型データセンターでなければ対応は困難だと説明。ゲットワークスでは、これまで積み重ねてきたノウハウと新しい技術を融合させ、次世代の水冷/液冷ソリューションを提供するとしている。
また、水冷/液冷環境の実稼働には高い運用技術が必要とされるが、ゲットワークスでは水漏れのセンサーや、その他多くの検知システムを自社独自のDCIM、自動制御システムに組み込むことで万全の運用体制を整えており、水漏れや水没リスクを排除し、顧客がより安心して利用できるデータセンターを目指すとしている。