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KDDIとSupership、メッセージ配信サービス「KDDI Message Cast」の新オプション「DXハガキ」を提供

 KDDI株式会社とSupership株式会社は17日、共同運営する法人向けメッセージ配信サービス「KDDI Message Cast」において、10月からの郵送料値上げに対応し、企業のDX推進を支援する新オプション「KDDI Message Cast for DXハガキ」(以下、DXハガキ)を提供すると発表した。特定の顧客向けにパーソナライズされた、ログイン不要の専用インターフェイスのURLをSMSで送付することにより、顧客との双方向コミュニケーションを行えるようにするとしている。

 KDDI Message Castは、企業が保有する顧客の携帯電話番号あてに、+メッセージやSMS(ショートメッセージサービス)を送信できるメッセージサービス。メールなどと比べて開封率が高く、ログインなどの際の「二段階認証」や、電話やメールに代わる「重要なお知らせ」「料金督促」などにおいて、確実性の高い通知・連絡手段として利用されているという。

 新たに提供される「DXハガキ」オプションは、「企画から発送まで時間を要し、タイムリーな情報提供が困難」「パーソナライズされたコンテンツ提供に限界」など、従来の郵送DMが持っていた課題に加えて、メールやメッセージングアプリによるデジタル化でも解決できなかった課題の解決を、SMSを用いて支援する機能。

 具体的には、顧客リスト(CSV)を用いて、パーソナライズされたURLをセキュアに生成し、SMSで顧客(電話番号を持つすべてのスマートフォンユーザー)に送信することができる。顧客は、SMSに届いたURLをタップするだけで、専用アプリのインストールや事前登録などの設定なしに、即座に専用ページにアクセス可能だ。

 このように、専用ページへダイレクトに案内できるため、ログイン画面によるページ離脱を防げるほか、画一的な情報でなく、カスタマイズされた適切な情報を発信することにより、顧客満足度の向上と高い反応率を期待可能。ページに選択項目や入力フォームを実装することで、アンケートや日程調整などがWeb上で完結するとした。

 さらに、特許取得済みの技術により、DXハガキサーバーに個人情報を格納せず、安全に運用する高度なセキュリティが担保されているとのこと。

 加えて、開封状況や顧客の行動履歴をリアルタイムに確認しながら、効率的な顧客対応と営業活動を支援できる点も特徴で、既存の顧客管理システムとシームレスに連携して、統合的なデータ活用を行うことも可能とした。

 KDDIとSupershipでは、郵送DMと比べて1通あたりのコストを削減しながら、データを活用した効果的なマーケティングを実現できると、そのメリットをアピール。利用例として、「ポイント保有状況に応じたパーソナライズされたキャンペーン案内」「予約変更・キャンセル手続きのオンライン化」「カスタマーサポート向上のためのフィードバック収集」などを挙げている。