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FFRI、クラウド上の脅威情報DBと連携する機能を搭載した「FFRI yarai Home and Business Edition 1.5」

 株式会社FFRIセキュリティは11日、振る舞い検知エンジンにより、未知のマルウェアの検知にも対応できるセキュリティソフトウェア「FFRI yarai Home and Business Edition」において、クラウド連携機能などを追加した新版「同 Version 1.5」をリリースしたと発表した。価格はオープン。

 FFRIセキュリティでは、独自技術「先読み防御」により、未知のマルウェアにも対応可能な法人向けセキュリティ製品「FFRI yarai」を提供しているが、FFRI yarai Home and Business Editionは、このFFRI yaraiと同じ検出エンジンを搭載した、個人・小規模事業者向けセキュリティソフトウェアである。

 今回の新版では、検出精度をいっそう高めるクラウド連携機能が追加された。各防御エンジンがマルウェアを検出した際やファイルが実行される際に、FFRIセキュリティが世界中から収集した脅威情報のデータベースと照合することで、検出精度が向上する。

 また、Officeファイルからマクロを抽出し、一切動作させることなくスキャンすることで、EmotetをはじめとするOfficeマクロを使用したマルウェアを、より高精度かつ低リスクに検出できるディープマクロ分析機能も追加された。自社開発の特許技術により、ウイルス対策ソフトウェアによる検出を回避するために難読化されたマクロも検出できるという。

 さらに近年増加している、セキュリティ製品を強制的に停止・無効化する攻撃手法への対策を強化した。プログラムが正規か非正規かを問わず、サービスの強制停止を試みる動作を検出し、不正なサービス停止からシステムを保護するとのこと。

 このほか、検出ロジックの更新や、スキャン速度および動作安定性の向上など、各エンジンの機能向上を実施。Windows 11 Version 24H2のサポートも開始し、Windows標準搭載のセキュリティ機能である「Microsoft Defender」と組み合わせることで、より強固なセキュリティ環境を提供する。