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FFRIセキュリティ、解析レポートの出力形式を追加したマルウェア自動解析ツール新版
「FFRI yarai analyzer Professional 1.7」をリリース
2025年5月7日 16:45
株式会社FFRIセキュリティは2日、マルウェア自動解析ツール「FFRI yarai analyzer Professional」の新版「同 Version 1.7」をリリースすると発表した。
FFRI yarai analyzer Professionalは、検査対象ファイルフォルダを自動解析し、レポート出力までを一括で行うマルウェア自動解析システム。外部ベンダーに依頼することなく、マルウェアがどのような挙動を行うのかを解析できるため、攻撃者の意図を分析し、迅速かつ効率的に対策を打てるという。またマルウェアの検出には、クライアント向けセキュリティツール「FFRI yarai」に搭載されている5つのエンジンを使用しており、未知の脅威も分析できるとのこと。
今回の新版では、ゲストOSとして新たにWindows 11 24H2(x64 日本語版)に対応したほか、解析レポートの出力形式を追加した。従来、解析レポートの出力形式はHTML形式だったが、同等の情報を持つXML形式と、解析結果の概要のみを出力するYAML形式のレポートが出力可能となっている。
また、サードパーティのアプリケーションとの連携を目的としたHTTPベースのWeb APIを追加し、FFRI yarai analyzer Professionalの基本的な機能である検体(マルウェア)解析、解析ステータス及び結果の取得・削除、解析レポートの取得などの機能を、連携元のアプリケーションから利用できるようにした。
さらに、クローラーで検体ファイルを解析する前に、ホスト側で静的解析エンジンによるスキャンを実施するprescan機能も利用可能となっている。