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博報堂テクノロジーズ、複数の専門家AIを用いた業務支援ツール「Nomatica」のエントリー版
2025年2月27日 11:57
株式会社博報堂テクノロジーズは、独自のマルチAIエージェントが自律的に連携し、適切な回答や多様な企画案を提供するサービス「Nomatica(ノーマティカ)」において、一部機能を制限したエントリーモデル「Nomatica Lite」を5月より提供開始すると発表した。
「Nomatica」は、ユーザーが設定したテーマに基づいて複数の専門家AIが自立的に議論を行い、新たなアイディアを提案するサービス。さまざまな企画・開発に必要な専門知識を持たせた複数の専門家AIを生成(再現)したうえで、そうしたAI同士が自立議論して意思決定とアイディア創出をする仕組みで、商品企画や開発など、企業における多様なアイディア創出を行え、企画業務の効率化を図れるという。また、専門知識を持った複数のAIが初期の企画から議論に参加するため、企画の実現性評価や多様な企画創出が可能になるとした。
今回発表された「Nomatica Lite」は、その一部機能を制限することにより、低価格での提供を実現したエントリーモデル。ユーザーが作成した資料やアイディアに対して複数の専門家AIがレビューを行う「レビューモード」や、画像素材の生成といった機能が利用できない。また、カスタマイズは非対応で、選択可能なエージェントも一部制限され、共有環境での提供となる点も「Nomatica」と異なっている。
ただし、こうした制限はあるものの、初期費用が個別見積もり、月額費用が90万円(10アカウント)からの「Nomatica」に対し、「Nomatica Lite」は初期費用10万円、月額費用が1アカウントあたり1万円(最小5アカウントから)で利用できるので、マルチAIエージェントを手軽に業務へ取り入れることが可能。コストを理由に導入をためらっていた中小企業や、ミニマムスタートで始めたいスタートアップ、一部の部署で実現可能性を検討している大企業など、さまざまなニーズに対応するとしている。