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博報堂テクノロジーズ、複数の専門家エージェントの連携により企画業務を支援する「Nomatica 2.0」を発表

 株式会社博報堂テクノロジーズは28日、複数のAIエージェントが連携して多角的かつ専門性の高いアウトプットを提供するマルチAIエージェントシステム「Nomatica(ノーマティカ)」の大規模アップデート「Nomatica 2.0」を発表した。

 Nomaticaは、さまざまな分野や役割の専門知識や人格を与えたAIエージェント(専門家・生活者)が協調して、調査・企画生成から資料作成まで行うシステム。専門性の高いAIエージェントとして、30種類以上の専門家/生活者エージェントが連携するとともに、博報堂DYグループが蓄積した生活者データとアイデア創出知見を活用。企画業務の全ての工程を一つのシステムで完結できる。

 今回のアップデートでは、「コンシェルジュAI機能(9月以降提供予定)」「Deep Research機能(7月リリース)」「デザイン資料作成機能(7月リリース)」を追加した。

 コンシェルジュAI機能は、ユーザーの意図を会話形式で理解するコンシェルジュAIが、理解した内容を基に最適なプロンプトの自動生成と専門家エージェントの自動選定を行い、複雑な操作なしに高精度な成果を実現する。

コンシェルジュ役の司会がユーザーの要望をヒアリング

 Deep Research機能は、大量のWeb情報を自動で収集・分析し、出典付きの調査レポートを生成する。企画の解像度を向上させる情報ソースとなるよう逆算し、他社と比較して重厚かつ多角的な独自の調査レポートを生成する。

簡単な指示だけで1万文字以上のレポートを出力

 デザイン資料作成機能は、調査・企画内容を基に、目的に応じたデザイン性の高い提案・企画資料を自動生成する。簡単な指示で、資料構成からデザインまで数分で10枚以上のスライドを生成できる。

スライドイメージ

 これらの新機能により、Nomaticaは企画立案にとどまらず、調査・戦略立案・資料化まで企画業務の全フローを一気通貫で支援するプラットフォームへと拡張したと説明する。市場導入スピードでは、新しいアイデア創出から市場投入までの期間を約1.5~2倍に短縮、アイデア創出量では、専門家・生活者エージェント同士の高度なブレインストーミングにより得られるアイデア数が約2~3倍に増加、業務効率化の効果として、リサーチ・企画・資料作成の自動化により、担当者の一連の企画業務工数を平均で40%削減できるとしている。また、既存業務の外部ベンダーへの業務委託などを代替することで、年間約30%のコスト削減が実現できるとしている。

 Nomaticaの料金は、月額90万円(10アカウント)から。博報堂テクノロジーズでは、今後も継続的な機能改善と新機能追加を通じて、企業の創造的業務におけるイノベーション創出を支援していくとしている。