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キヤノンITS、異常監視システム「ANOMALY WATCHER」でAI連携機能を追加した新版を提供

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は28日、異常監視システム「ANOMALY WATCHER」の新バージョンを提供開始した。

 ANOMALY WATCHERは、定点カメラ映像に映る異常事象をリアルタイムで検知し、通知するシステム。目視による監視業務では、監視要員コストが発生するだけでなく、見逃しなどの課題があるが、ANOMALY WATCHERを活用することで、24時間見落としのない自動監視を実現できる。

ANOMALY WATCHER

 新バージョンでは、従来の画像比較による検知に加え、AI連携による検知に対応した。キヤノンITSの「Bind Vision」「Visual Insight Station」「LaiGHT」などのAIシステムとの連携に加え、顧客が持つ独自のAIモデルと連携することで、屋外での利用や特定の物体の検出、人や機械の動きのある状況下での検知など、用途に応じた柔軟な監視方法を選択できる。

 また、これまで個別開発を必要としていたAI連携領域の機能を、ANOMALY WATCHERの標準機能として使用できるため、利用開始までの期間を短縮できる。

 その他の追加機能として、入力機能では対応カメラ数の拡張を行い、1台のPCで最大4台のカメラ映像のリアルタイム解析が可能となった。また、動画解析に加え、新たに静止画の解析にも対応した。通知機能では、株式会社パトライト製の信号灯に標準対応し、直接制御が可能になったことで、点灯パターンの指定や音声通知機能を使用した通知などが可能となった。

 ANOMALY WATCHERの価格は、60万5000円(税別)から。

AI検知のイメージ
プラットフォーム化により組み合わせ可能な機能が拡大