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富士フイルムビジネスイノベーション、社内業務データから簡単にAIを作成・活用できる「IWpro」新オプション
2025年1月21日 10:00
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社は20日、中堅・中小企業向けクラウドサービス「FUJIFILM IWpro」の新機能として、クラウド型データ分析サービス「FUJIFILM IWpro Intelligent Assistantオプション」を提供開始した。
FUJIFILM IWproは、クラウド上のワークスペースに業務に必要な情報や、データ化・確認・加工・出力・送信といった一連の業務を集約し、既存システムをつなぐことで協働を実現するサービス。
新機能として提供するFUJIFILM IWpro Intelligent Assistantオプションは、顧客の社内に蓄積された業務データを使って、自社の業務に最適化されたAIモデルを簡単に作成・活用できるサービス。AIを作成する上で必要不可欠なAIモデル作成工程を自動化し、FUJIFILM IWproのワークスペースとシームレスに連携することで、AIを活用した業務の効率化と迅速な意思決定が図れる。
AIモデルの作成にはデータ分析など高度な技術が必要となるが、FUJIFILM IWpro Intelligent Assistantオプションは、データをAIが分析しやすい形に整理する「データクレンジング」、AIの精度を高めるために重要な情報を抽出する「特徴量生成」、顧客の業務に最も適した「AIアルゴリズム開発」、さらにAIの「性能検証」といったすべての工程を自動で行う機能を提供する。これらにより、専門知識がなくても社内に蓄積された業務データをアップロードするだけで、顧客の業務に最適化された高度なAIモデルを簡単に作成できる。
また、作成したAIモデルに、新たな業務データを入力して推論させることで、AIモデルによる分類やデータマッチングの結果を用いた意思決定を行え、業務効率化が図れる。AIモデルの第一弾として、「分類」「データマッチング」「入金請求突合」の3つの分析タイプを提供し、順次追加する。
「分類」タイプは、コールセンターの問い合わせ対応業務で、過去の問い合わせ内容に基づいてAIモデルを作成する。このAIモデルが、問い合わせを適切なカテゴリーに分類し、対応部門や担当者に自動で振り分ける。
「データマッチング」タイプは、営業事務業務で、顧客からの注文書に記載される商品名称と、社内の受発注システムに登録されている商品名称との間で発生している表記揺れパターンを学習させたAIモデルを作成することで、効率的なマッチング作業が行える。
「入金請求突合」タイプは、経理業務で、省略された企業名や同一企業での口座違いなどを過去の照合パターンを学習させたAIモデルを作成することで、最適な消し込み候補が提示でき、入金と請求の照合や照会が迅速かつ正確に行える。
FUJIFILM IWpro Intelligent Assistantオプションの価格(税別)は、月額8万円(学習・推論処理時間50時間を含む)。利用時間追加オプションは月額3万円(学習・推論処理時間25時間の追加、最大150時間まで追加可能)。