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NRI、顧客とのデジタル接点改善を支援する「グロース活動支援サービス」を提供

 株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は25日、企業と顧客のデジタル上の接点である、デジタルプロダクトの持続的な成長を推進する「グロース(機能改善)活動支援サービス」を12月に提供開始すると発表した。

 サービスは、顧客とのWebやアプリなどのデジタル接点を活用してビジネスの拡大を目指す企業、事業部門の推進担当者に、サービスデザイナー、UI/UXデザイナー、データサイエンティストなどのNRIのエキスパートが伴走し、グロースに関するコンサルティング経験や知見、NRI独自のDXプロセスガイドを駆使しながら、課題の可視化とその解決を支援する。

 これによりプロダクトを、顧客に使用されることで価値が高まる「増価蓄積型」へと変革し、新規顧客の獲得やリピーターの増加、顧客単価の向上を通じてビジネスの拡大を後押しする。

 サービスでは、企業の担当者とワンチームで定義したグロースプロセスを、高速サイクルで推進する。事前準備フェーズでは、評価軸や運用の設定を行い、施策検討フェーズではデータ収集方法の検討や施策の方向性を決定する。施策実行フェーズでは、実際の改善活動やリリースを行い、最後にデータ分析と結果評価を通じて次のサイクルへとつなげる。

グロース活動支援サービスにおける施策の推進方法

 グロース人材の育成支援では、NRIのエキスパートが、顧客企業の担当者と一体となってプロダクトの改善に伴走する中で、グロース活動に必要なスキルセットの継承と組織内の人材育成もサポートする。NRIが独自に類型化したサービスデザイナー、UI/UXデザイナー、データサイエンティストに求められるスキルを、具体的な知識や技術として習得できるよう、実務を通して支援する。

 また、多くのプロダクトに共通する課題については、より早急に支援を可能にする汎用メニューも提供する。具体的には、「新規申し込みコンバージョンレートの向上」「解約抑止」のそれぞれの課題に対して、データマネジメント、UI/UXデザイン、システム検討、という3つの観点から、グロース活動を支援する。顧客の利用動態から、より直感的に利用できるUI/UXを考案すると同時に、システムアーキテクトの再設計・データの仕込みなど、網羅的に改善していく。

 NRIはサービスを通じて、プロダクトの増価蓄積型への転換を後押しすると共に、企業が持続的にプロダクトを成長させられる体制の組織化をも促進し、多くの企業のビジネスのDXを推進していくとしている。