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Sky、MDM機能などを強化したクライアント運用管理ソフト「SKYSEA Client View Ver.20.1」

端末利用者によるスムーズなアプリ導入を支援する強化なども実施

 Sky株式会社は16日、クライアント運用管理ソフトウェア「SKYSEA Client View」の新版として、モバイル機器管理(MDM)機能の強化などを行った「同 Ver.20.1」を販売開始したと発表した。

 SKYSEA Client Viewは、ログ管理・セキュリティ管理・デバイス管理といった情報漏えい対策や、ソフトウェアやデバイスの適切な管理を支援する資産管理、リモート操作によるクライアントPCの遠隔メンテナンス、MDMなど、IT運用管理をサポートする機能を搭載したソフトウェア。

 今回の新版では、スマートフォンやタブレット端末の運用管理を支援するMDM機能において、再利用する端末の初期設定を自動化できるようにした。例えば、退職者が使用していた端末を別の従業員に割り当てる場合に、管理機から端末のデータを消去して初期化(ワイプ)しても、それまで使用していたWi-Fi設定などの初期設定を、端末に自動で適用できるようになったという。

 具体的には、プロファイルの自動インストール後、SKYSEA Client Viewに資産情報が収集され、ワイプした端末の資産情報が残っている場合は、資産情報が最新の状態に更新されるとのことだ。さらに、SKYSEA Client Viewへの登録も自動で行われるため、割り当てた端末の運用管理を迅速に開始可能できるとしている。

 また、管理者が利用を許可するアプリをあらかじめ登録し、端末側が任意のタイミングでインストールを実行できる「アプリカタログ」では、アプリをカテゴリに分けて整理できるように強化した。多数のアプリを登録していても、部署名やサービス内容から特定のアプリが見つけやすくなるため、端末使用者によるアプリの導入作業をよりスムーズに実行できる。

 加えて、Webアップロードを制限できるアラート機能では、業務で必要なシステム上でのアップロードは許可しつつ、特定の重要データについては禁止するなど、細かな設定に対応した。例えば“社外秘”など、指定したキーワードをファイル名に含む場合にアップロードを禁止するといった設定が可能となっている。

 このほか新版では、故障修理などで初期化したiPhone/iPadに以前のデバイス名を自動適用する機能や、Android端末のデバイス登録に必要なAndroid Enterpriseの新仕様への対応、Windows 11バージョン24H2やWindows Server 2025、macOS Sequoia(15.0)のサポートなどが行われた。