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NRI、AWSのサービスを自社データセンターに導入できる「AWS Outposts」のマネージドサービスを提供
2024年12月3日 11:00
株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は2日、Amazon Web Services(AWS)のハイブリッドクラウドサービス「AWS Outposts」を自社データセンターに導入し、NRI独自の機能を追加した上で、マネージドサービスとして11月に提供開始したと発表した。
AWS Outpostsは、AWSのインフラストラクチャーとサービスをオンプレミス環境に拡張し、活用することを可能にするサービス。サービスの提供機能により、情報漏えいやデータ管理への不安を持つ企業も、自社の管理下で機密データを保護しながら、AWSのクラウドサービスを安全・安心に使用し、データ主権を確保できるようになる。
NRIは、AWSパートナー企業の中で最上位となる「AWSプレミアティアサービスパートナー」として2013年に認定されて以来、AWSに関連したコンサルティングやシステム構築のナレッジを蓄積してきた。また、自社データセンターを活用し、24時間365日、利用企業のシステムを包括的に運用するサービスを提供している。
新たに導入したサービスでは、AWS Outpostsの活用に加え、NRIが自社データセンターでのシステム運用を通じて得た知見に基づいた独自機能を追加し、よりセキュアなデータ管理を可能にする仕組みを提供する。
サービスは、自社データセンターにAWS Outpostsを導入することで、データの置き場所を明確にし、データ主権を実現する。加えて、セキュリティ対策やシステム監視、障害対応などをマネージドサービスとして包括的に取り扱い、利用企業の安全・安心なシステム開発や運用を可能にする。
AWS Outpostsにシステムを構築するための環境設定やセキュリティ対策など、標準化されたテンプレートを提供する。このテンプレートの利用により、システム品質の向上、および均質化を実現する。
ネットワークやサーバーリソースの論理分割機能を導入することにより、AWS Outpostsを複数の個別システムで共同利用できる。システムごとにAWS Outpostsを用意することなく集中管理することで、容易なリソース再配分を可能とし、システムの需要変動にも柔軟に対応する。
NRIは、自社データセンターへのAWS Outposts導入実績に基づく設計・運用ナレッジを有しており、標準テンプレートやリソース効率化機能の提供を含めた総合的なサポートにより、顧客データセンターへのAWS Outposts導入も効率的かつ迅速に実現する。
NRIデータセンター内で、AWS Outpostsとオンプレミスや「専用パブリッククラウド」を低遅延で接続しての利用も可能。さらに、「atlax」で提供するパブリッククラウドを含めたマルチクラウド環境を、トータルに運営・監視するマネージドサービスの活用により、AWS Outpostsだけでなく利用企業のシステム全体に対して最適な運用を実現する。
NRIは、2024年11月現在、延べ1500人以上の社員がAWSの認定資格を保有しており、今後もAWSとの強固なパートナーシップを通じて、AWSを活用したマネージドサービスの拡充を図るとともに、継続的なマルチクラウドのケイパビリティ獲得と包括的な支援により、利用企業のビジネス推進に寄与していくとしている。