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セブン‐イレブン、毎月約40万人分の店舗従業員の給与明細をペーパーレス化

電子帳票配信サービス「Hi-PerBT モバイル帳票」を採用

 株式会社日立ソリューションズ西日本は25日、自社の電子帳票配信サービス「Hi-PerBT モバイル帳票」が、全国のセブン‐イレブン店舗に導入されたと発表した。

 全国に2万1000以上の店舗を抱えるセブン‐イレブンでは、従来、そこで働く従業員約40万人分の給与明細を各店舗へ配送し、オーナーや店長から配布を行っていた。しかし紙での運用では、従業員への配布の手間が掛かるのみならず、退職者には郵送する必要があったとのこと。加えて、従業員から再発行を依頼された際には本社へ依頼する必要もあったほか、情報管理面のリスクも抱えていたという。さらには、給与明細を毎月約40万枚印刷し、各店舗へ配送していたことから、印刷・配送に掛かるコストや環境への影響も課題になっていたとのこと。

 そこで日立ソリューションズグループでは、「Hi-PerBT モバイル帳票」による給与明細ソリューションを提案。オリジナル帳票の作成が可能で、二要素認証への対応などセキュリティ面でも強みを持ち、大規模ユーザーへの導入実績も豊富であることなどが評価され、採用に至ったとした。

 採用後、給与明細は、給与計算後に自動でクラウド上へアップロードされ、指定した配信日に従業員へ通知されるようになったため、オーナーや店長が給与明細を手渡しする必要がなくなり、退職者への郵送、再発行時の手続きも不要になった。また業務担当者は、閲覧状況などの従業員のステータスがリアルタイムで把握できるようになり、寄せられた問い合わせに対しても迅速な対応が可能になったとした。

 一方で、給与明細を受け取る従業員にとっても、給料日に店舗へ行かずとも、自らのPCやスマートフォンから給与明細を確認できるようになるなど、利便性が向上したとしている。