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CTC、最短2カ月でGXの取り組み状況を診断する簡易メニュー「GXアドバイザリサービス・スタートパック」

サステナビリティ業務の効率化・システム化の実行計画立案を伴走型で支援

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は15日、企業の温室効果ガス(Greenhouse Gas、以下:GHG)排出量の可視化や削減などを中心としたGX(グリーントランスフォーメーション)を支援する「GXアドバイザリサービス・スタートパック」を、同日より提供開始すると発表した。従来は、企業の要望に合わせてオーダーメイドで設計していたGXアドバイザリサービスを定型化し、現状把握・ヒアリング・診断のみを行う簡易的なメニューを用意したとしている。

 GXアドバイザリサービス・スタートパックは、GXに関する取り組みの効率化や試験的な導入を検討する企業を対象に、最短2カ月でその企業の状況を診断するサービス。CTCが蓄積したノウハウをもとに、ヒアリングやデータ収集を通してGX推進に向けた課題を診断し、GXを含めたサステナビリティ業務の効率化・システム化に対する実行計画の立案を、伴走型で支援するという。

 サービスでは、サステナビリティ業務を統括するコーポレート部門と、DXの推進や環境対策を行う事業部門、それぞれに向けたメニューを用意した。このうちコーポレート部門向けには、データの収集や情報開示の業務フローを整理し、課題の洗い出しを行うことで、効率的な情報開示に向けたツールの選定や機能の評価に向けた支援を実施する。

 一方の事業部門向けでは、製品別の環境影響の評価や生産設備の消費電力量の調査により、GHG排出量の計算で使用する、生産や輸送における活動量の収集状況を診断し、データ取得の自動化やデータの利活用に向けたシステムを提案するとした。

 なお現状把握・実行計画の立案には、本来は半年以上かかるケースがほとんどというが、新サービスでは、GXアドバイザリサービスで得たノウハウや要望から、部門ごとの簡易的なメニューを作成しているので、最短では2カ月での取り組み診断が可能とのこと。

 価格は500万円(税別)から。CTCでは、ESG経営に積極的に取り組む企業を中心に展開し、3年間で30社への提供を目指すとしている。