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Salesforce、Sales CloudとService Cloudの導入顧客に無償提供する「Salesforce Foundations」を発表

 米Salesforceは現地時間5日、部門横断的な主要機能をSales CloudとService Cloudの導入顧客に対して、追加費用なしで提供する無償アップグレード「Salesforcce Foundations」を発表した。

 Salesforcce Foundationsは、進化した新しいUIに、Sales Cloud、Service Cloud、Marketing Cloud、Commerce Cloud、Data Cloudの機能が含まれており、顧客を総合的に把握し、あらゆる顧客接点でAIを活用したシームレスな顧客体験を容易に構築できる機能を提供する。

 主な機能には、商談管理、ケース管理、ターゲットを絞ったセグメンテーションによるメールキャンペーン、安全な決済リンクなどがあり、これらはすべて、追加コストやデータ統合を必要とせず、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、業務を効率化することを目的としている。さらに、Salesforce Foundationsを利用することで、Docusign、RingCentral、ZoomInfoをはじめとした25社以上のパートナーが提供する無料トライアルや、AppExchangeで利用可能な何千ものサードパーティ製拡張機能や統合機能を連携させて、システムを強化できるようになる。

 Salesforce Foundationsは、Sales CloudとService Cloudの顧客に追加機能を提供することで部門間をつなぎ、営業、サービス、マーケティング、コマースのデータを単一のプラットフォームに統合し、カスタマージャーニーの段階に関わらず、一貫した顧客体験の提供を支援するとしている。

 営業、サービス、マーケティングの各部門がひとつのプラットフォームで連携することにより、収益の向上に寄与する。営業担当者は、案件に関するインサイトを得ることで、商談を軌道に乗せられる。これまではサービスプラットフォームとマーケティングプラットフォームへ別々にアクセスする必要があったが、マーケティングが作成した既存顧客向けのキャンペーンに、対象となる顧客を追加できるようになる。

 顧客の購入準備が整った段階で、営業担当者は見積もりや商談レコードから直接生成された安全な決済リンクを利用して、クローズした案件を迅速に決済できるようになった。営業部門は、外部の決済システムを使用することなく、決済リンクを簡単に請求書のPDFやメールに埋め込める。

 さらに、サービス部門の強化により、顧客ロイヤルティを向上。サービス部門は、マーケティングのオンボーディングジャーニーに顧客を追加して、高度なオンボーディング体験を作成できるようになる。マーケティングやセールスの個別のプラットフォームに移行することなく、見積もりや安全な決済リンクにアクセスして、アップセルを実現できる。

 Data Cloudは、Salesforce内のアプリケーション全体、または異なるシステムで作成された顧客データを自動的に表示し、AIツールやソリューションの信頼性のあるデータ基盤として、カスタマージャーニー全体にわたるインサイトを提供する。これにより、例えばマーケティング担当者は、これまでアクセスができず、1つのシステムに集中化されていなかったインサイトを活用して、サービス問い合わせのデータや営業の進捗段階に応じて、高度にターゲット化されたセグメンテーションのリストを作成できる。

 新しいユーザーインターフェイスは、画面左側のナビゲーションで必要なアプリを探す時間を短縮し、更新されたホームページで一日の計画を迅速に立てられるようになった。このホームページには、カスタマイズ可能ですぐに使えるホームカードが追加され、未解決の問い合わせ、進行中の商談、推奨タスクなど、ユーザーの最優先事項を一覧で表示する。

 また、追加費用なしで、25以上のパートナーアプリケーションで提供される無料トライアルが利用できる。AppExchangeには何千もの拡張機能や統合機能が用意されており、ドキュメント作成、契約管理、コラボレーション、調査、営業ツール、電話、ビデオ会議などの主要機能により、生産性の向上、導入促進、コスト削減を実現できる。