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Salesforce、チャネルセールス向けの営業支援アプリ「Sales Cloud PRM」を発表

 米Salesforce.comは5月31日、営業向けCRMプラットフォーム「Sales Cloud」をベースにした、チャネルセールス向けの営業支援アプリ「Sales Cloud Partner Relationship Management(以下、Sales Cloud PRM)」を発表した。

 Salesforceでは、現在、企業は平均で売上の3分の1をパートナー企業経由で上げており、ハイテクや製造、テレコム業界ではその割合が3分の2を占めていると説明。企業は新しいSales Cloud PRMを使うことで、簡単に自社ブランドのパートナーコミュニティを構築でき、パートナー向けとダイレクトセールス向けの機能の両方をシームレスに活用することを実現するとしている。

 また、Sales Cloud PRMでは、新機能を既存機能と一体化して提供していくと説明。今後提供予定の新たな設定ウィザードにより、企業は見込み客情報の配布から案件登録、マーケティング開発資金、インセンティブ報酬管理システムのXactlyや、ラーニング管理システムのNetExamといったAppExchangeコンポーネントまでの設定がスムーズに行えるようになり、パートナーを自動的に階層分けして、それぞれのレベルに応じた販促目標やカスタマイズしたコンテンツを提供できるようになる。

 さらに、簡単にカスタマイズしたパートナーエクスペリエンスを自社ブランドで構築できる「Lightning CMS Connect」、機械学習を利用してチャネル担当者の生産性向上に役立つファイルを画面に表示する「Einstein コンテンツのおすすめ」、Marketing Cloudの機能を拡張してすべてのパートナーが利用できるようにする「チャネルマーケティングオートメーション」などの機能を提供する。

 Sales Cloud PRMは、Partner Community Cloudライセンスで、1ユーザーあたり月額25ドル(3000円)ですでにグローバルで提供を開始している。日本における一部機能のサポートについては未定。新しくなった設定ウィザード、Einsteinコンテンツのおすすめ、チャネルマーケティングオートメーションは、今年後半に一般提供を開始する予定。また、Lightning CMS Connectは6月からベータ版になる。