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キヤノン、品質・生産性とセキュリティを強化した広幅モノクロ/カラー複合機「plotWAVE T30/T35/T50/T55/T60」を発売

plotWAVE T30/T35

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)とキヤノンプロダクションプリンティングシステムズ株式会社(以下、キヤノンPPS)は6日、製造・建築・印刷関連企業や官公庁向けに、広幅デジタルモノクロ複合機のベーシックモデル「plotWAVE T30/T35」と、ミドルレンジモデル「plotWAVE T50/T55」、広幅デジタルカラー複合機のベーシックモデル「colorWAVE T60」を発売した。

 キヤノンでは、建築・製造・印刷関連企業、官公庁においては、高度な機能を持つ製品・システムの増加に伴い、複雑で高密度化された図面などを制作する業務が増えており、また、製品やシステムの設計に関する機密情報を含む大判図面データの印刷には、セキュアな印刷環境が必要とされていると説明。一方で、生産年齢人口減少などの社会的背景を受け、印刷現場においても労働力不足による生産性向上が課題となっているという。

 新製品は、こうしたニーズに応えるため、高品質・高生産性と高度なセキュリティを搭載。5機種すべてにキヤノン独自開発の印刷技術を搭載し、忠実な再現が可能で高品質なプリントを実現する。また、統合印刷セキュリティテクノロジーの搭載により、不正アクセスの防止やハッキング対策など、プリントワークフロー全体を統合的に保護する。

 plotWAVE T30/T35/T50/T55には、キヤノン独自開発の印刷技術「ラジエント・フュージング・テクノロジー」を搭載し、図面に用いられる細く複雑な線や小さな文字もつぶれることなく忠実に再現できる。また、ウォームアップタイムなしで印刷を開始でき、迅速なファーストプリントを実現する。

 colorWAVE T60には、4色のトナーをジェル状にして噴射させるキヤノン独自開発の印刷技術「クリスタルポイント・テクノロジー」を搭載し、正確で鮮明な描写を実現する。ジェル状のため飛び散りがなく、噴射粒の形状が安定しており、普通紙でも線画からグラフィックまで高品質な出力ができる。

 セキュリティ強化では、5機種すべてに統合印刷セキュリティテクノロジー「スマートシールド」を搭載。社外からの不正アクセスを防ぎ、ICカードを使用したユーザー認証によるアクセス制限や、ディスクの暗号化、ハッキング対策など、プリント業務を統合的に保護する。

 ユーザビリティの向上では、plotWAVE T50/T55とcolorWAVE T60は、新たにメディア残量表示機能を搭載。印刷ジョブを開始する前にメディアの残量が十分にあるか確認でき、メディア不足によるジョブの中断を防ぎ、印刷工程の生産性向上に貢献する。

 また、プリンター上部にユーザーアテンションライトを搭載し、プリンターの遠くにいても状態を把握しやすくなったことで、エラーの早期発見と対処が可能になり、業務効率化を支援する。

 さらに、plotWAVE T30/T35/T50/T55のトナーボトルには、リサイクル可能な素材を平均50%使用し、環境負荷の低減にも貢献する。

 製品の価格(税別)は、plotWAVE T30 Printerモデルが181万円、plotWAVE T30 MFPモデルが247万円、plotWAVE T35 Printerモデルが203万円、plotWAVE T35 MFPモデルが269万円など。

plotWAVE T50/T55
colorWAVE T60