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キヤノン、図面出力業務などに向けた大判モノクロ複合機「PlotWave 5000/5500」

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)とキヤノンプロダクションプリンティングシステムズ株式会社は27日、製造・建築・印刷関連企業や官公庁向けに、大判モノクロ複合機「PlotWave 5000/5500」を9月中旬に発売すると発表した。

 PlotWave 5000/5500は、製造業や建設業などで用いられる図面がより複雑で高密度化し、その出力に高解像で精度の高いプリント品質が求められているというニーズに対応する大判モノクロ複合機。

PlotWave 5500 MFP

 キヤノン独自開発の印刷技術「ラジエント・フュージング・テクノロジー」を搭載し、図面に用いられる細く複雑な線や小さな文字もつぶれることなく、忠実に再現できる。さらに、ウォームアップタイムなしで印刷を開始できるため、迅速なファーストプリントを実現する。

 トナーの定着においては、一般的なヒートローラー方式に比べ消費電力を削減しているほか、紙詰まりの抑制も実現する。静音設計により待機時の騒音を低減しており、オゾンの排出がほとんど無く、オフィス環境にも配慮している。

 セキュリティ面では、ICカードを使用したユーザー認証によるアクセス制限や、ディスクの暗号化、ハッキング対策などを含むセキュリティテクノロジー「スマートシールド」を搭載し、プリント業務を統合的に保護する。コントローラーには最新のWindows 10 IoT LTSCを採用し、Microsoftによる2029年までのOSサポートが予定されている。

 スキャナー機能では、スキャナー読み取り作業をアシストする「カラーイメージロジック」を搭載。これまで、カラー原稿や古い原稿をスキャンする場合などでも、カラーイメージロジックにより紙のしわや折れ線、色の濃淡などの自動補正を行うことで、より短い作業時間で高品質な読み取りを実現する。

 製品の価格(税別)は、連続複写速度(分速)がA1ヨコ8枚/A0 4枚の「PlotWave 5000 MFPモデル 2ロール1カセット仕様」が460万円、A1ヨコ10枚/A0 5枚の「PlotWave 5500 MFP モデル 2ロール1カセット仕様」が560万円など。