小学館グループのSasaeL、AIアシスト機能を備えたクラウド型校務支援システムを開発

　小学館グループの株式会社SasaeL（ササエル）は22日、生成AIを活用したクラウド型校務支援システム「SasaeL 校務」を開発したと発表した。2025年4月より、最大1年間の自治体向け無償トライアル提供を開始する予定。

　SasaeLは、学校における教員の業務を支援する統合型校務支援システム。既存の校務支援システムを利用している教員からの、「たくさん機能があって使い方が覚えられない」「操作方法が複雑・分かりにくい」といった現場の声を反映し、直感的なUI/UXを採用しているため、利用者の操作負担を軽減できるという。

　また、生成AIを活用した文章作成、授業計画のたたき台など、校務を支援するAIアシスト機能により、教員の業務効率化と負担軽減を支援するとした。

　加えて、学校経営、学級運営、教育政策に必要な情報を自動で集計・分析・可視化するダッシュボード機能も搭載する。この後は、客観的なデータを基に、システムが通知やアラートにより問題・課題の早期発見につなげる機能も提供される予定だ。

　さらに、SasaeL 校務を中心に、学習系データなどの周辺ツールと連携してデータを収集する機能を備えた。収集されたデータはダッシュボードで可視化され、横断的な分析も可能になるとしている。このほか、シングルサインオン（SSO）や、スムーズな名簿連携を実現できる国際技術標準「OneRoster」にも対応するとのこと。

　このほか、教師向け教育情報メディア「みんなの教育技術」と連携し、同メディアにて蓄積されてきた教員のための膨大なコンテンツを活用できる仕組みも提供する。