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日本情報通信、自動車製造業界向けの販売・調達業務効率化ソリューション「NEOTier」を提供

 日本情報通信株式会社(以下、NI+C)は22日、自動車製造業界向けの販売・調達業務効率化ソリューション「NEOTier(ネオティア)」を8月9日に提供開始したと発表した。

 NEOTierは、自動車メーカーごとに異なる注文仕様や、電話・FAXによる緊急連絡への対応の煩雑さを解決し、自動車部品サプライヤーの業務を標準化・効率化するソリューション。

 NI+Cでは、自動車業界は電動化や自動運転技術の革新、厳しい環境規制の導入など大きな変化の中にあり、車一台あたり約3万個におよぶ部品管理や、過剰在庫を避けるためのサプライチェーンの厳格な管理が求められ、自動車部品サプライヤーの負担は増加し、従来の方法では対応が難しくなったと説明。また、これに対応するためノウハウが特定の人材に集中し、離職などにより担当者が現場を離れることで処理内容がブラックボックス化してしまうことも課題となっているという。

 こうした課題の解決に向け、NI+Cでは35年以上にわたる「NI+C EDIシリーズ」の経験を生かし、自動車製造業界向けの販売・調達業務効率化ソリューションとしてNEOTierを開発したとしている。

NEOTier 全体概要イメージ

 NEOTierは、自動車部品サプライヤー向けのソリューションで、販売業務における内示・確定注文データの管理に特化した「データ統一/最新化機能」と、調達業務における発注・出荷業務の管理に特化した「調達Web-EDI機能」の2つの機能を備える。

 データ統一/最新化機能は、各自動車メーカーとEDIでやり取りする内示・確定注文データなどを基幹システムの手前で統一し、最新の状態で管理・修正が可能な画面を提供することで、自動車部品サプライヤーの生産計画をサポートする。

 調達Web-EDI機能は、複数の調達先への発注を1つのインターフェイスに統合し、シンプルなリリース管理・ラベル管理・シリアル管理・EDI処理を実現する。

 NI+Cでは、企業はNEOTierを導入することで、得意先からの受注業務における自動化機能(内示・確定洗い替え)と発注業務における取引先からの出荷通知機能により、自動車部品サプライヤーの業務効率を大幅に向上させると説明。また、自動車メーカーごとに仕様が違う内示・確定注文データなどを、統一されたフォーマットで管理できるため、仕様の取り違えによるミスや確認の手間を抑えられ、注文データ確定後に緊急の変更連絡が入った場合も、NEOTierは管理画面から簡単にデータを修正できるため、正しいMRP(資材所要計画)展開が可能になるとしている。

 さらに、管理画面から各調達先の出荷履歴を一元的に把握することで、出荷漏れ防止や出荷履歴追跡が可能となり、ラベル(現品票、納品書など)やシリアル番号の自動生成にも対応する。