ニュース

NXグループ、DXによる事業改革と創造に向け、NECのDX人財育成プログラムを活用

 NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社は20日、日本電気株式会社(以下、NEC)の協力のもと進めている、日本通運株式会社などのNXグループにおけるDX専門人財育成について、2028年度末までに400人の専門人財育成を目指すと発表した。

 NXグループは、グローバルなロジスティクスの成長と変革に向けたDXを重要な経営課題と位置付け、その推進・実現の中核を担うDX専門人財の育成に向けて取り組んでいる。2020年10月から、DXの基礎知識教育である「リテラシー教育」を実施し、国内外の合計5万8000人の従業員を対象に教育を実施している。また、2023年10月からはDXに取り組んでいる専門人財を対象に、NECと共同で、事業成長に直結する「専門教育」を推進している。

 NXグループでは、このDX専門人財を中心として、物流現場におけるAIやロボティクスを活用した人員配置・車両運用・倉庫保管の最適化などのさまざまなプロジェクトの検討が進められている。

 NECは、2021年からDX推進に必要なデジタル人財育成をワンストップで支援する「NECアカデミー for DX」を提供しており、今回はそのノウハウを活かした独自プログラムを、NXグループ向けに作成した。

DX専門人財育成プログラム概要

 DX専門人財育成プログラムは、NECのDXコンサルタントがファシリテーターとなって、実践的トレーニングとDXテーマの可視化・体系化を支援する。育成対象者が実際に関与する現場・事業のテーマを課題として取り扱うことで、DXプロジェクトをリードするために必要な要素であるスキル・考え方・姿勢を体系的かつ実践的に学べる。さらに、NECの「DXスキルアセスメント」を活用することで、育成対象者の行動特性とスキル成熟度を定量的・客観的に可視化できる。

 また、集合ワークショップでの学び・気づき促進、個人でのDX推進テーマの企画構想、DXコンサルタントとの1on1での対話・議論と、行動促進などを組み込んだプログラム構成とすることで、育成対象者同士の横連携と個人に寄り添ったサポートを提供する。

 プログラムの最終段階においては、それぞれが推進するDXプロジェクトの企画構想を体系化するとともに、NXグループが実施するDX推進支援制度と組み合わせることで、育成プログラムでの学びをスムーズに実践へとつなげる。

 NXグループは、今後海外のグループ会社含めた全社員のDXに関する知識とスキルを向上させ、DXを成長エンジンとして、さらなる成長を目指すとしている。

 NECは、価値提供モデル「BluStellar」のもと、最先端テクノロジーによりビジネスモデルを変革し、社会課題と顧客の経営課題を解決に導くと説明。今後も、自社で実践したDX推進・DX人財育成の取り組みの実践知を、顧客に提供する活動を推進・拡大していくとしている。