ニュース

日本IBM、「IBM幕張DXセンター」を開設し、ERPモダナイゼーションを支援するサービスを提供

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は1日、「IBM地域DXセンター」の国内8カ所目となる拠点として、新たに千葉県千葉市美浜区に「IBM幕張DXセンター」を開設し、統合基幹業務システム(ERP)の運用保守を手がけるアプリケーションマネジメントサービス(AMS)に特化したサービスを、IBMフィリピン・クライアント・イノベーション・センター(フィリピンCIC)で日本の顧客向けサービスを提供する「ジャパン・イノベーション・ハブ」との連携のもと、提供開始した。

 日本IBMでは、オンプレミス上のERPシステムをクラウド型アプリケーションに移行・変革する、モダナイゼーションへのニーズに対応するため、ERP AMSに特化した拠点としてIBM幕張DXセンターを開設するとともに、フィリピンCICと連携し、ERP AMSサービスの提供を開始する。

 フィリピンCICは、グローバルの最新技術をタイムリーに習得し、欧米向け基幹系パッケージの導入実績や業界固有のスキルなど高い技術力を備えた人材が、高度なセキュリティ環境で開発を進めていると説明。さらに、日本向けのサービスに特化したジャパン・イノベーション・ハブには、顧客の業務や技術に関する専門的な議論にも対応できる、高度な日本語能力を有するプロジェクトマネージャーが在籍しているという。

 IBM幕張DXセンターでは、フィリピンCICの高い技術力と、日本IBMの20数年にわたるSAPやオラクルなどのERPシステムの構築と運用保守、モダナイゼーションの実績や複雑なシステム構築・運用など長年の経験を組み合わせ、日本とフィリピンのERPエンジニアが共同で日本の顧客のERPモダナイゼーションの実現を支援する。

 具体的には、SAP S/4HANAへの移行や、調達・購買のSAP Ariba、人事・人材管理のSAP SuccessFactorsの開発と保守、財務会計や経営管理などのOracle Fusion Cloud ERP、サプライチェーンおよび製造管理のOracle Fusion Cloud SCM、人材管理のOracle Fusion Cloud HCMを活用した、モダナイゼーションなどのプロジェクトを支援する。

 IBM地域DXセンターは、主に開発を高度化した開発DXと、最新技術を用いてBPOを高度化する、BPO DXの拠点として、全国8カ所に展開している。今後は、各拠点の強みを生かしながら、さらなるサービス機能の拡充を進めるとともに、グローバル拠点との連携を強化し、日本の顧客のデジタル変革を支援していくとしている。