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NECソリューションイノベータ、「NEC EBPM支援サービス」に生成AI活用で政策案を提言する機能を追加

 NECソリューションイノベータ株式会社は18日、政策効果の分析を支援するクラウドサービス「NEC EBPM支援サービス」に、生成AIを活用した政策案を提言する機能を搭載し、提供開始した。

 NEC EBPM支援サービスは、e-Statの政府統計データと、統計データを「人口千人当たり」などの単位で算出した独自のデータを用い、自治体向けに自団体の順位や統計指標間の相関の分析、自団体のデータを用いた政策効果の分析を支援するクラウドサービス。

 今回、生成AIを用いて、政策立案に資する重要な統計指標5つの抽出と、抽出した指標との相関関係の解説、さらに抽出した指標すべてを俯瞰(ふかん)した政策案を提言する機能を新たに実装した。

 政策立案に資する統計指標の選定では、生成AIの活用により、これまでの相関係数の高さのみで判定するのではなく、有用性の低い指標などを除外して、政策立案に資する重要な統計指標を選定して提示する。これにより従来、統計指標間の相関関係を理解して重要な統計指標を見極めていた職員の作業をサポートする。

 また、選定された重要な統計指標と自団体の政策目標との相関関係について、生成AIを活用することで、詳細な解説を提供する。これにより、職員にデータ分析の専門知識がなくても、統計指標間の関係性を理解しやすくなり、政策立案に向けた取り組みを効果的にサポートする。

 政策案については、選定された重要な統計指標を基に、生成AIが具体的な政策案を複数提言する。これらの提言は、データに基づいた客観的な視点と、AIの広範な知識を組み合わせて生成されるため、新たな視点の政策アイデアを得ることが期待できる。

 NEC EBPM支援サービスの価格(税別)は、10ユーザーIDで市区町村データが利用可能なスタンダードプランが月額3万7500円、10ユーザーIDで市区町村+都道府県データが利用可能なアドバンスドプランが月額7万2000円、政府効果分析機能(環境)が月額2万3000円。販売目標は今後3年間で200団体。

 NECソリューションイノベータでは、今後も利用者からのフィードバックを積極的に取り入れながらツールを進化させ、自治体におけるEBPMのさらなる質的向上を支援し、自治体の意思決定プロセスの効率化と高度化に貢献するとしている。