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NTT Com、インフラ事業者のパトロール業務を代替する「AI道路工事検知ソリューション」

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は5日、市街地映像のビックデータを利活用するためのプラットフォーム「モビスキャ」を活用し、「AI道路工事検知ソリューション」を同日より提供開始すると発表した。

 ガスや電気、通信などのインフラ事業者では、埋設された設備が破損することのないよう、設備が埋設されている道路上において、事前に把握できていない工事が行われていないかを確認するため、日々社用車でのパトロールを行っているという。しかし、作業者の人件費や車両走行に必要な燃料費・車両維持費にコストがかかるほか、作業者の確保も難しいといった課題を抱えているとのこと。

 今回発表された「AI道路工事検知ソリューション」は、こうしたインフラ事業者による、事前に把握できていない工事の確認作業を支援するもの。バス・タクシー会社をはじめとするモビリティパートナーの車両などに、エッジAI搭載のドライブレコーダーを設置し、コーンバーやクッションドラムといった工事現場に見られる物体を認識して、その数などからスコア分析を行い、工事かどうかを判定するとした。

 なお、収集した映像に対して2段階のAI判定を行うことで、AIの精度を担保しながら不必要なデータ通信を抑制する仕組みを備えているほか、データ収集時には、事前に指定した物体が検知された場合のみ、映像をサーバーへアップロードするようになっているという。

 一方で、インフラ事業者などのデータ活用パートナー向けには、マップ上から工事映像を確認できる仕組みを提供。これにより、街中を走行して目視確認を行うことなく、工事の可能性のある現場を確認できるようになるとしている。