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電通デジタル、生成AIを用いた営業DXサービス「∞AI Chat for Sales」
顧客インサイトの解像度を高め、高精度の営業支援メッセージを提供
2024年6月14日 08:30
株式会社電通デジタルは13日、生成AIを用いた営業DX(デジタルトランスフォーメーション)サービス「∞AI Chat for Sales」を同日より提供開始すると発表した。解像度の高い顧客インサイトを導出し、それに基づいた営業アクションプランやセールストークなどのコミュニケーション文章を生成することで、効果的な営業活動の推進を支援するという。
∞AI Chat for Salesは、Mechanism Resolving(市場構造解明、インサイト解明)の1つとして電通の意識調査データを活用し、営業DXを推進するサービス。
具体的には、顧客インサイトの解像度を高めるべく、顧客から取得したゼロパーティデータと、企業が保有する1stパーティデータなどの顧客情報に加え、電通が持つ生活者の価値観などを聴取した大規模調査データをインプットデータとして活用する。そして、それらのデータをLLMに与えてペルソナ像を生成し、さらにそのペルソナに対して適切なメッセージを生成する独自技術を用いることで、質の高いパーソナライゼーションに基づいた営業支援メッセージを提供するとした。
これにより、一般的なLLMによる文章生成と比較して、生活者の意識や価値観を踏まえた仮説を提示できるのみならず、その根拠となる参考調査データを示せるため、パーソナライズによるUX改善やコンバージョン改善、インサイドセールスのアポイント獲得率の向上、フィールドセールスの成約率の向上と属人化解消などが見込めるとしている。
なお、∞AI Chat for SalesはAPIとして提供され、各企業の既存システムに簡単に機能を追加可能。生成したパーソナライズメッセージを、利用中のチャットボットやSFA、BI、MAなどのツールと連携して活用できるという。またサービスの提供基盤には、Amazon Web Services(AWS)が提供するAmazon Bedrockなどを活用しており、利用企業のAWS環境ともシームレスに接続できるとのこと。