ニュース

NRIがシステム運用管理製品「Senju Family 2024」を提供、生成AIによるサービスデスク業務の効率化機能などを追加

 株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は28日、システム運用管理ソリューション「Senju Family(センジュファミリー)」の新版として、「Senju Family 2024」を6月から提供開始すると発表した。

 Senju Familyは、NRIの長年にわたる運用経験・ノウハウを基に開発されたシステム運用管理ソリューション。システム運用管理ツール「Senju DevOperation Conductor(Senju/DC)」、構成管理ツール「Senju Configuration Manager(Senju/CM)」、サービスデスクツール「Senju Service Manager(Senju/SM)」、運用ダッシュボード「Senju Performance Visualizer(Senju/PV)」などさまざまなツールを用意しており、それらを活用することにより、システム運用の自動化・効率化を実現しているという。

 今回の新版では、サービスデスクツールのSenju/SMにおいて、生成AIを活用したサービスデスク業務の効率化機能を実装した。サービスデスク担当者がチャットボットに質問すると、生成AIが過去のナレッジや外部情報を参考にしながら、瞬時に適切な回答案を作成してくれるという。

生成AIを活用したサービスデスク業務の効率化(イメージ)

 また、システム運用管理ツールのSenju/DCでは、Webコンソールの操作性の向上や管理機能の強化を実施。運用担当者と開発担当者の操作権限を分離しつつ、容易に開発担当者によるシステム状況把握ができるようになったため、システム変更などの運用業務が効率化されるとした。加えて、システム運用業務で扱うログや設定ファイルにおける機密情報有無の判定やマスキングにより、情報漏えいを未然に防止するとしている。

運用と開発の分離の仕組みと統制下におけるシステム運用の効率化

 さらに今回は、構成管理ツールのSenju/CMも強化され、構成情報収集で用いるテンプレートを拡充した。これにより、脆弱性に関するポリシー準拠の判定と各担当者への通知が自動化され、サイバーリスクへの対応を迅速に行えるようになったとのこと。

構成情報に対し脆弱性に関するポリシー準拠判定と通知を自動化

 なお、Senju Familyのバージョンアップに伴い、これをベースとしたクラウド型システム運用基盤「mPLAT」も、順次機能を更新していく予定だ。