ニュース

Akamai、組織のセキュリティ強化を支援するゼロトラストプラットフォーム「Akamai Guardicore Platform」を発表

 米Akamai Technologies(以下、Akamai)は現地時間4月30日、ゼロトラストセキュリティプラットフォーム「Akamai Guardicore Platform」を発表した。

 Akamai Guardicore Platformは、マイクロセグメンテーション、ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)、多要素認証、DNS ファイアウォール、脅威ハンティングを統合することで、ゼロトラストをシンプルかつ効率的に実現する。

 Amakaiでは、マイクロセグメンテーションコンポーネントは、ワークフローの合理化とセキュリティ体制の強化を目的とした数多くの効果的な改善が進められていると説明。その中には、認証チェックをマイクロセグメンテーションルールの一部とする「多要素セグメンテーション(Multi Factor Segmentation)」、事前定義された最適なポリシーを迅速に適用できるようにする「必須ポリシー(Essential Policy)」、範囲を限定した委任を可能にする「ワークサイト」の統合などがあるという。

 Akamai Guardicore Platformは、マイクロセグメンテーションとZTNAを個別のソリューションとして活用するだけでなく、連携させて活用し、価値を高められると説明。単一のエージェントソフトウェア、管理コンソール、ベンダーにより、これまで以上に多くの企業がゼロトラストの実現を加速できるようになるとしている。

 ゼロトラストの原則をオンプレミスとクラウドに適用し、リモートでもオフィスでも従業員のセキュリティを確保する。ゼロトラストを実践する最もシンプルで効果的な手段として、設定方法とコンソールを変更することなく、水平方向のトラフィックと垂直方向のアクセス制御ポリシーを適用する。

 必要な場所にはエージェントを展開し、それ以外の場所はエージェントレスでカバーすることで、システムのパフォーマンスへの影響やダウンタイムをほとんど発生させることなく、エンタープライズ規模で迅速な展開を可能にする。

 管理者は、すべての情報資産とユーザー(ノードなど)、およびそれらの通信とアクセス(エッジなど)をグラフで確認できる。拡大/縮小により全体の俯瞰(ふかん)や詳細な分析ができ、水平方向のトラフィックと垂直方向のアクセスに対処するゼロトラストポリシーを構築する際の複雑さが、大幅に軽減されるとしている。また、必要なモジュールを正確に活用しながら、適宜機能を追加でき、これにはマイクロセグメンテーション、ZTNA、DNS ファイアウォールなどが含まれる。

 また、Akamai Guardicore PlatformはAIを活用して、ユーザー体験、脆弱性評価、コンプライアンス、インシデント対応をシンプル化する。AIの導入により、セキュリティ担当者がログを手作業で調べるのではなく、自然言語でネットワークに質問して、コンプライアンスのスコーピングやインシデント対応などのさまざまなユースケースを大幅に迅速化できるようする。

 また、ネットワークのラベリングについても、Akamai Guardicore PlatformはAIを活用してそのプロセスをシンプル化し、情報資産がどのようなふるまいをしているのかを検証し、ラベルを提案する。この提案には、信頼度スコアとラベルの選択理由の説明が含まれている。