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テクマトリックス、ソフト開発のアーキテクチャ分析ツール新版「Lattix 2023.1.2」日本語版を販売

 テクマトリックス株式会社は15日、米CodeClinicが開発したアーキテクチャ分析ツール「Lattix」の最新日本語版「Lattix 2023.1.2」を販売開始した。テクマトリックスは、国内総販売代理店として、ソフトウェア開発に携わる顧客を対象に、製品の日本国内での販売、マーケティング、ユーザーサポートなどの活動を展開する。

 Lattixは、ソフトウェアの構造と依存関係をDSM(Dependency Structure Matrix)を使って可視化するツールとして、自動車、FA機器、複合機などの製造業や、医療機器、金融といったさまざまな業界で導入されてきた。

 巨大化と複雑化に悩まされるソフトウェア開発の現場において、ソフトウェアの構造上の問題検出、コード修正時の影響分析、あるいはリファクタリングなど、多様な目的で利用されており、ソフトウェア品質の評価におけるアーキテクチャ分析の重要性が高まっている現在、Lattixは品質改善に欠かせないツールとして注目されているという。

 最新版のLattix 2023.1.2では、異なるツール間で静的解析結果を共有するフォーマットのSARIFに対応するスクリプトを提供する。Lattixで検出したアーキテクチャルール違反のレポートをSARIF形式に変換し、開発で使用しているエディターなどにインポートすることで、開発中にアーキテクチャのルール違反を確認できるようになる。

 これにより、その後続処理として発生するソースコードの修正や変更といった作業をスムーズに行える。また、外部要素との依存関係についても、ルールとして設定し、違反箇所を特定するようになりました。これは、自動車、航空機や医療機器といった高い信頼性が求められる業界で採用されている機能安全規格への準拠を証明するために用いられる「トレーサビリティ」の確保に応用でき、要件と機能、要件とテストケース、といった関係をトレースする際に役立つとしている。

SARIFレポートのインポートイメージ図

 さらに、モデルベース開発でよく使用されているMagicDraw、Enterprise ArchitectやRhapsodyの分析能力を改良した。