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IIJ、ネットワーク機器を一元管理できる「IIJマルチプロダクトコントローラサービス」で初期設定が自動生成される「プリセット」プランを提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は15日、ネットワーク機器を遠隔で一元的に制御・管理できるサービス「IIJマルチプロダクトコントローラサービス」について、新たなサービスプラン「プリセット」を提供開始した。

 IIJマルチプロダクトコントローラサービスは、IIJの独自技術であるルーターの自動接続・一元管理システム「SMF」を基盤にしたネットワークマネージメントサービスで、IIJの高機能ルーター「SEILシリーズ」をはじめとするさまざまなネットワーク機器を遠隔から一元的に管理する仕組みを提供している。柔軟で自由度の高いネットワーク設計が可能で、機器の設定、監視、管理はすべて遠隔で集中管理できることから、特に多拠点の拠点間VPN構成などにおいて、低コストかつ容易に導入・展開ができる。

 一方で、昨今のMicrosoft 365などクラウドサービスの利用が増えていることから、インターネット接続と無線LAN機能のみ必要、リモートアクセス用途だけに利用といった、単一拠点でのシンプルなネットワーク構成への需要も増加していると説明。こうした顧客向けに、専任のネットワーク担当者でなくとも簡単に、さらに低負荷でサービスを利用できるよう、プリセットプランを提供するとしている。

 プリセットプランは、「インターネットゲートウェイルータ」「リモートアクセスルータ」「PPPoE終端用ルータ」の3パターンの用途について、コンフィグ作成が不要となる専用ユーザーインターフェイスおよびサービスアダプターの一元管理機能を提供する。必要情報を入力するだけでネットワーク設定のコンフィグが自動で生成されるため、専任のネットワーク担当者がいない顧客でも簡単に導入でき、設定作業の工数や運用管理コストを削減できる。

 通信の不具合発生時には、顧客の申告に基づき、NTT東西フレッツ回線などの回線サービスやプロバイダーサービスの障害調査をIIJ側で対応する。サービスアダプターのオンサイト保守サービスも無償で提供し、24時間365日、オンサイトでサービスアダプターの交換対応も行うなど、導入後も顧客の運用をIIJがワンストップでサポートする。

 運用管理は専用ユーザーインターフェイスで行え、トラフィックやサービスアダプターの使用状況(CPU、メモリ)の確認、再起動やファームウェア更新の操作などが可能。顧客自身で利用環境に応じて初期設定値の変更や追加登録も行える。

 提供価格(税別)は、初期料金が1台あたり1万4800円、月額料金が1台あたり9600円から。

 IIJでは、今後はさらにプリセットの品目を拡充し、拠点間通信が可能な構成などを順次追加していく予定としている。

ユーザーインターフェイスイメージ(設定情報確認画面)