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マクニカ、米JumpCloudの技術を活用したID運用管理サービス「まるごとIDセキュリティ」を提供

 株式会社マクニカは14日、SSO(Single Sign On)・MFA(Multi-Factor Authentication:多要素認証)・パスワード管理をワンプラットフォームで提供する米JumpCloudと代理店契約を締結するとともに、同社のテクノロジーをコアにした、SaaS利用に関するID運用管理サービス「まるごとIDセキュリティ」をリリースすると発表した。

 JumpCloudは、ID管理、SSO、MFA、パスワード管理機能など、セキュリティ対策のベースとなる「認証」に関するあらゆる機能をワンプラットフォームで提供するソリューション。オンプレミスで構築されていたActive Directoryなどの認証基盤を、クラウドネイティブな環境へ移行でき、従業員が複数のアカウントやパスワードを利用することなく、社内システムにアクセスできるSSO、重要なシステムに対するMFAにより、セキュリティを向上させられる。

 まるごとIDセキュリティは、JumpCloudを活用した、ID管理・認証にフォーカスした中堅・中小企業向けサービス。中堅・中小企業のIT部門が自社ですべてを運用するのは困難なセキュリティ分野に対して、マクニカがこれまでのID管理・認証分野で多くの支援で培った知見を生かし、各社におけるコスト・市場情勢・利用者の業務影響・運用性などを考慮した上で、優先順位を判断し、ベストプラクティスなID管理・認証環境を提供する。

 より高いセキュリティレベルを実現するためにJumpCloudを用いて、高度なID管理・認証の仕組みをクラウドベースで実装する。顧客は、利用するSaaSなどの情報を提供するだけで、実装作業はすべてマクニカが行う。MFAやパスワード管理機能など、セキュリティ機能を組み合わせることで、認証の効率性を高めながら、企業のセキュリティレベルを向上させられる。

 定期的に発生する人事異動や組織変更、従業員の入退社によるID管理業務に関して、従業員情報(ID)の登録から変更・削除、さらにSaaSとの連携設定による各種オペレーションを、専門的な知識を持ったマクニカが支援する。ID管理における各種オペレーションをマクニカが請け負うことで、顧客のITシステム管理者の負担を軽減し、SaaSアカウントにおけるアクセス権などの設定ミスや削除漏れに伴うセキュリティリスクを軽減する。

 従業員向けヘルプデスクも提供し、従業員からの認証に関する各種問い合わせをマクニカが対応することで、ITシステム管理者の負担を軽減する。

 マクニカでは、まるごとIDセキュリティを3カ月間無償で利用できるモニター企業を募集する。

「まるごとIDセキュリティ」概要