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ネットワン、米NileのAI主導型NaaS「Nile Access Service」を日本市場向けに最適化して提供へ

 ネットワンシステムズ株式会社(以下、ネットワン)は8日、米Nile Global(以下、Nile)とマネージドサービスプロバイダー(MSP)契約を締結したと発表した。これに伴いネットワンは、国内初のサービスプロバイダーとして、AI主導の自動化NaaS(Network as a Service)プラットフォームの提供を開始するという。

 NileのNaaSである「Nile Access Service」は、ゼロトラストセキュリティに基づいて信頼性の確保された有線・無線ネットワークを、AI/ML(機械学習)で自動化されたプラットフォームにより、サブスクリプションモデルのサービスとして提供するもの。アクセスポイントやスイッチなどの機器を保有することなく、OPEXベースの消費型ITインフラとして保持できる点を特長としており、企業の利用環境に応じて、月額固定または従量課金制での支払いに対応する。

 ネットワンでは、NaaSの日本市場への本格的な展開を見据えて、2023年10月にNileとの提携を行っていたが、Nileの持つAIと機械学習を活用したテクノロジーとクラウドベースのソリューションを日本市場向けに最適化させるべく、今回は、独自の付加価値オプションサービスを準備し、新たな法人顧客向けNaaSとして日本市場に投入する。

 具体的には、以下のようなサービスを提供するとした。

・AI主導の自動化された運用のサブスクリプションサービスの提供
・ゼロトラストネットワークによる堅牢でハイパフォーマンスなLAN環境
・設計、設定の自動化によるネットワークインフラ導入の省力化
・迅速で柔軟な日本語サポートの提供によるネットワーク管理者の運用負荷の軽減
・既存システムならびにエコパートナーシステムとの連携インテグレーション
・物理的な機器設置とケーブリング、オンサイト保守作業のワンストップオプション

 なおネットワンでは、今後も、同社が長年培ってきたネットワークインフラの構築技術とインテグレーション能力を生かしつつ、Nileの持つAIネットワーキングのさまざまな機能と日本市場の多様なニーズに合わせたサービス開発をさらに推進する考えだ。