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ネットワン、ネットワークインフラをサービス利用モデルで提供する「Nile Access Service」

 ネットワンシステムズ株式会社(以下、ネットワン)は30日、米Nile Global(以下、Nile)と、ネットワークインフラをサービス利用モデルで提供するNaaS(Network as a Service)に関して、日本市場でサービス提供を開始していくためのMOU(基本合意書)を締結したと発表した。両社は共同で、国内にてNaaSを提供していく考えだ。

 NileのNaaSである「Nile Access Service」は、ゼロトラストセキュリティに基づいて信頼性の確保された有線・無線ネットワークを、AI/MLで自動化されたプラットフォームによりサービスとして提供するもの。ほかの多くの“as a Service”と同様、契約期間に基づくサブスクリプションモデル提供され、企業の利用環境に応じて、月額固定または従量課金制での支払いが可能となっており、アクセスポイントやスイッチなどの機器を保有することなく、OPEXベースの消費型ITインフラとして保持できる。

 なおサブスクリプション期間中は、機器のバージョンアップやパッチ提供、トラブルシューティングなど、日常の運用メンテナンスもサービス費用に含まれるという。

 またNile Access Serviceの導入に際しては、フロア図面から自動で割り出された独自設計の機器とセンサーが提供されるので、ユーザー自身がVLAN設計や設定ファイルの管理などを行う必要がなく、ITの専門スキルがなくても、スマートフォンと2次元バーコードを活用して設定作業を完結できるという。

 さらに、ゼロトラストに基づいて、高度な脅威からユーザーとデバイスを守る設計があらかじめ組み込まれており、サービス導入時より厳格なセキュリティ環境が提供される。ネットワーク環境は常時リモート接続から監視され、詳細なAI分析とセンサーデータによって可用性を維持し、問題が検知された場合にも、ほとんどは人手を介さず自動で解決されるとした。

 なおネットワンでは、2024年には、Nileの技術を活用した独自サービスを立ち上げ、サービス展開していく予定。現在、開発を進めているエッジ・ソリューション、XaaSベンダーやインダストリアル・アプリケーションベンダーの各種ソリューションとの連携も含め、将来的には総合的なNaaSへと発展させるとしている。