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BBIXとNS九州、北九州市の「アジアン・フロンティア」を拠点とした次世代ハイブリッドクラウド環境実現に向け協業

 BBIX株式会社と日鉄ソリューションズ九州株式会社(以下、NS九州)は24日、北部九州地域のDXを加速させる「次世代ハイブリッドクラウドインフラ」の実現に向け、両社事業で九州地域初となる戦略的協業協定を締結したと発表した。

 両社は協定に基づき、モジュール方式を採用した大規模データセンターである福岡北九州データセンター(以下、アジアン・フロンティア)に、日本および世界の代表的なパブリッククラウドとのコネクティビティを集結させる取り組みを実行していくとしている。

 アジアン・フロンティアでは、日鉄ソリューションズ株式会社が提供する「absonne」や、株式会社IDCフロンティアが提供する「IDCFクラウド」といったクラウドサービスを実現している。さらに、多様なパブリッククラウドとの「高速」「セキュア」「廉価」な接続を実現する、BBIX提供の「Open Connectivity eXchange(以下、OCX)」の北九州の接続拠点を8月(予定)に開設することで、北部九州地域のDXを一層推進させるハブとなる「次世代ハイブリッドクラウドインフラ」を実現する。

 アジアン・フロンティアが立地する北九州市は、「アジアに近い地理的優位性」「自然災害リスクの低さ」「豊富な理工系人材」「北九州空港をはじめとする24×365型の都市機能」といった、ITインフラの整備や提供に最適な要件を兼ね備えていると説明。それらの特長を踏まえ、北九州産業学術推進機構(以下、FAIS)が、データセンターなどの集積拠点化や情報産業の振興の中核的役割を担い、産学官連携による研究開発や学術研究の推進等が行われてきたという。また、北九州市はこれらの特長を生かし、首都圏に集中する本社やデータセンター等を集積することにより、災害などの危機に対峙(たいじ)する日本を支える都市を目指す「バックアップ首都構想」を掲げ、その推進に取り組んでいる。

 こうした立地特性や特長を背景に、FAISを含めた三者で、次世代ハイブリッドクラウドインフラの有効性の協議を重ねた結果、協定の締結に至ったとしている。

 BBIXとNS九州は協定を通じ、自らの事業の拡大を図るとともに、FAISや地域と一体となって、「地域IT企業との連携によるビジネスモデル拡大促進」「エンドユーザー企業のDXの一層の促進」「アジアン・フロンティアの利用者の集積促進」の促進を目指していく。

 地域IT企業との連携によるビジネスモデル拡大促進では、NS九州が、OCXの取り扱いを希望する地域のインフラ事業者、アプリケーションプロバイダー事業者などの協業パートナーを募り、地域IT企業との連携によるビジネスモデル拡大を促進していく。

 エンドユーザー企業のDXの一層の促進では、実現を目指す「次世代ハイブリッドクラウドインフラ」は、アジアン・フロンティア内の既存クラウドの活用はもとより、OCXを介して各種クラウドとも帯域確保型の閉域網で接続可能となることから、これまでクラウドシフトが遅れていた基幹系やセキュアなシステム分野でのクラウド利用についても一層の促進を図っていく。

 アジアン・フロンティアの利用者の集積促進では、基盤の実現により、北九州市が持つ立地特性や構想とともに、首都圏や内外諸地域からのアジアン・フロンティアの活用需要を喚起し、新たなITサービスや利用者の地域集積を促進していく。

北九州市次世代ハイブリッドクラウド環境創出イメージ